NIPPON ITチャリティ駅伝に今年もエントリーした
第2回 NIPPON IT チャリティ駅伝のHPに去年の表彰式の写真がUPされている。
去年の優勝チームとして、もちろん今年もエントリーしたが、今回は若手有力選手がそろわなかった。ゆえに違った路線で行く予定である。
およそ一年前の話。
会社の上司に「駅伝を走るぞい」と声をかけられた時、二つ返事で「もちろん自分が行きますぞな!」と挙手した。それは成り行きとかしがらみなどとは無縁の、通勤ランナーとしては当然の意思表明であった。
IT業界で働きながらも、職場の強いストレスによって自らの可能性を閉ざさるを得ない状況に陥ってしまった人々を支援するチャリティ行事として 2010年10月17日に開催された。
川崎市多摩川河川敷・2km × 5名 (当初は女性を最低1名含めるルールだったが、後で撤廃された)
参加 108チーム(540名)
会社として協賛し、出場メンバーを募るという。
メンバー選出に当たっては、当初の「祭りだわっしょい」のノリから、いつの間にか「勝ちに行くぞい」という趣旨でいくことになり、現役バリバリのサッカー部の若手3名(20代前半)と、学生時代は中距離選手で国体にも出場経験のある若手女性社員(20代前半)が抜擢された。
そこで別の上司から、私のエントリーについて「いくら毎日走っているとはいえ、年齢的にどうなのであるかな?」という疑問符が出され、最終的にはサッカー部キャプテン(20代後半)が出場し、私は補欠ということになった。
のはずだったが、キャプテンの奥さん(もちろん若手)が出産間近ということで都合がつかず、補欠の私(40代オッサン)がアンカーをつとめることとなった。
大会当日、家から走って会場の多摩川河川敷に着くと、想像以上のエントリーチーム数にたじろぐ。我が社からは他に総務部のチームがエントリーしていた。
スタートの号砲と共に100名以上のランナーが一斉に河川敷のコースを走り抜けていく。1km先の橋が折り返し地点となる。
我がチームの第一走者・サッカー部若手・その1:だいたい10位くらいで戻ってくる
よし、がんばった。いい位置ではないか。
第二走者・サッカー部若手・さわやかイケメン:なんと!ぶっちぎりのダントツ1位で帰還
おお!凄すぎる。腕を差し上げ、さわやか笑顔でたすきを渡す。
第三走者・フルネームでググれば記録が出てくる元国体・中距離女性ランナー
ここいらで社長とか部長とか、やって来ては声をかけられる。
「うーん、凄いじゃないか。アンカーは責任重大だな、わっはっはー」と、肩をポン。
紅一点・元国体選手も何人かには抜かれたがいい位置でたすきを第四走者にリレー。
第四走者・サッカー部若手・まさに盛る雄馬
ここまできたらやるしかない。たすきを受けるべくスタンバイ。チーム統一として上に着ているサッカー部のユニホームは体格に合わずだぼついているが、下はいつものランニング・スパッツにシューズだ。たかが2km など毎日往復 16km あまりを通勤で走ることからすれば、ダッシュで終わりのはずだ。
第四走者が1位で戻ってきた。私はたすきを受け取り、全速力で飛び出していった。
アンカー・通勤ランナー(オッサン)
ダッシュで終わる、は間違いなかったが、2kmをダッシュで走るという経験がなかった。通勤ランではキロ6分のジョギングペースである。かつてはインターバル走などを試みたことがあったが、怪我をしそうなのでやめた。
ペース配分はなかった。前のランナーを周回遅れにしながら、どんどん抜いていく。折り返してからは後続ランナーと対面ですれ違うわけだが、後ろを追ってくるはずの2位のランナーを見分けることはできない。
経験したことのないハイペースで後半、明らかに脚の回転が鈍ってきた。振る腕が重い。ただスタート・ゴール地点の人だかりが見えてきた。もうすぐだと安心する。
人だかりの中に応援してくれる会社の面々を見つけた。実はギリギリだが余裕を見せて手を上げる。と、ひとりが声を上げて教えてくれた。
「おい、次がすぐ後ろまで来ているぞ!」
げっ!なぬ!後ろを確認する余裕などない。最後の死力を振り絞って全力疾走にシフトチェンジ。競技場のカーブを曲がり、最後の直線だ。
辛くも逃げ切り1位でゴール。タイムは2秒差だったので、そうとうヤバかったわけだ。
ゆっくり長く走る方が好きだし、得意だと思うが、たまにはこういう刺激も良いね。
今年は違った路線で行くので、用意しないと。
今年の大会は一週間後、10月2日である。
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