ほうれん草とベーコンのパスタ
連日の残業続きで、家にたどり着けば日付が替わってしまうというような激務のピークはどうにか過ぎ去った。
仕事を他人に委譲するのが不得手で生産性を上げられないのが欠点であるという自覚はある。
業務の属人化は些細な自己満足と引き替えに、会社にも、同僚にも、そして自分にもいい結果は残さないのだな。
私に欠けていて、だからこそ大切なことを考えた。
全体を俯瞰して、優先順位を付けること。
あれもこれもとやりたいことに注視するよりも、何をやらないで切り捨てるのかを考えること。
時間や体力は有限であり、いつかは尽きるということを常に自覚すること。
選りすぐった目標を達成するために、できるだけ複雑性を廃し、物事をシンプルにする努力をすること。
晩飯は冷蔵庫にあったほうれん草とベーコンで「シンプルな」パスタを作った。
ほうれん草、ベーコン、ニンニク、唐辛子、パスタ、ミニトマト
オリーブオイルでニンニク、唐辛子、ベーコンを炒めてからほうれん草を投入。
パスタの茹で汁を加え、塩と胡椒で味を整える。
茹で上がったパスタをよく混ぜたら出来上がり。
ベーコンを加えたペペロンチーノは、パスタそのものの美味しさがひと味もふた味も違う。茹でた乾麺は いつもと同じ180gだが、あきることなく倍は食べられそうな気がした。
油で炒めたほうれん草は、ベーコンやニンニク、唐辛子にも負けていない存在感がある。
シンプルなパスタを食べながら、この程度の晩飯は常に維持したいと思った。
願った。
そうしようと心に決めた。
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