アジの刺身(夕食)、実家の味噌汁のこと
- 買ってきたアジの刺身
- ニラの味噌汁
- トマト、アスパラガス
- 豆腐
- エシャレット(塩水漬け)
- ご飯(自家製梅干し炊き込み)
ニラの味噌汁を飲んで、子供の頃の実家の食事を思い出した。大人になってから賞味すると、シンプルだけどもうまい。
一年に二度ほど実家に帰って母が作った味噌汁を口にして思うのは、塩味が濃いなぁということだ。つまり味噌がたくさん入っているのだけれど、昔からこんなに塩辛かったのかと考える。父も母もとっくに老人という年齢になって、味覚も変化したのだろうか。自分が自炊を始めたのは二十代も終わりかけた頃からだ。ことさら減塩を心がけて薄味にしているわけでもないが、どっちの味噌汁が正しいのか考えてしまう。
自己流で料理を続けてきたためか、子供の頃に味わった「家庭の味」とでもいうべきものを再現できないでいる。それは、きっと母と娘が同じ台所に立って教え伝えていくたぐいのものなのだろう。
正月の雑煮は、毎年母に作り方を聞いているのだが、未だかつて努力が報われたことはない。小さい頃からの好物である鶏の唐揚げも、油を使った揚げ物料理に慣れてからも満足できるものが作れなかった。レシピを見て調味料や手順を研究したが懐かしい味にはたどり着けなかった。あるとき調味料の分量も量らず、適当に作ったら、とても満足できるものができた。それ以来、鶏の唐揚げに関しては「適当にやる」ことで子供の頃から慣れ親しんだ味を再現できている。
盆と正月、実家で味わう食事には、慣れ親しんだ味覚を思い出す懐かしさと、思い出す課程で気づく新たな発見があった。
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