雨と紅葉の尾瀬ヶ原・燧ヶ岳(2,356m)
10月8日(土)9日(日)で尾瀬の燧ヶ岳に行ってきました。
一日目に燧ヶ岳に登り、尾瀬の山小屋に一泊して、翌日は湿原と滝を巡るというコースです。
天気はあいにくの曇りと雨でしたが、草紅葉に染まる尾瀬の湿原は幻想的な美しさでした。
出発は御池駐車場からです。同行はいつもの会社の同僚です。
駐車場に着いたのは午前3時過ぎで、車中で仮眠をとりました。起きたのは6時過ぎ。車外に出ると寒いです。
同僚がガスストーブを出して、朝ご飯を作ってくれました。
鶏挽肉、薩摩揚げ、鍋キューブを使ったうどんで温まります。ごっつぁんです!
手早く荷物をまとめたら、駐車場先の登山口から出発です。
樹林帯を抜けると『…田代』と名付けられた湿原があらわれます。木道は大部分が複線化されていてすれ違いも容易ですが、一部の傾斜部は滑りやすく注意が必要です。
湿原を抜けると燧ヶ岳山頂への登りとなります。
https://youtu.be/raHwPVVTLbE
山頂から下山ルートがまたすごい風で、行動するのがためらわれるほどの激しさです。
岩陰にとどまるのが正解だったのかもしれませんが、天候がもっと悪くなる可能性が頭をよぎり、四つん這いになりながら下山を開始しました。
ショルダーハーネスに取り付けたボトルホルダーから水筒代わりのペットボトルが転げ落ちましたが、手を伸ばして取りに行く余裕すらありません。立ち上がったら、その瞬間に身体ごと持って行かれそうな暴風なのです。視界も10メートル先がやっと見えるほどです。
山頂の岩稜帯を這いつくばって下り、どうにか低木の茂みに入ったときは心底ほっとしましたね。
雨が降っていなかったのが何より幸いでした。風が遮られれば、下山の歩みもどんどん進みます。
しかし、下山ルートの見晴新道がこれまでに遭遇したことのないほどの、ぬたぬたのグチョグチョ道なのでした。
体重をかけると登山靴の甲までずっぽり泥濘に埋もれるようなぬかるみ道が続きます。足を取られて転倒する恐れから、下りながら歩くスピードは遅々として進みません。
それでも13時過ぎには尾瀬沼への分岐へ到着しました。ここからは平坦な木道を歩いて本日泊まる檜枝岐小屋へ向かいます。
檜枝岐小屋に到着です。
ここで今日の行程は終了です。お疲れ様でした。
小屋前のベンチで昼食とします。朝食に続いて同行者が作ってくれた昼食を頂きます。
家で作るパスタとは別次元の色々なスパイスが効きまくりで、これはこれで美味すぎです。ごちそうさまでした!
天気は回復してきたようです。
小屋にチェックインして荷物を置いてから目の前の尾瀬ヶ原を散策してみましょう。
https://youtu.be/JpDhWqgJcPg
この日お世話になった檜枝岐小屋が、これまた素晴らしい山小屋でした。
早めに到着したからか、あるいは二人組というのが幸いしたのか、理由はよくわかりませんが、私たちが通されたのは雑魚寝の大部屋ではなく、急な階段を3階まで上がった個室でした。
部屋は縦に長く、天上は屋根の形に沿って大きく傾斜していますが、二人なら十分な広さがあります。
そしてこの山小屋ではお風呂にも入れるのです。尾瀬を流れる豊かな水の恩恵なのでしょう。
石けんは使用禁止ですが、これはさしたる問題ではありませんね。16時過ぎに館内放送があり、即座に小さな浴室に殺到した第一陣となり、他の皆が躊躇する沸かし立ての熱々風呂にザブン! 20数えて湯船を出るカラスの行水で、身体を拭いて乾いたウェアに着替えれば、何という爽快感でしょう。
そして、そのあとに出された夕食も山小屋とは思えぬ豪華のものでした。
すべてをきれいに平らげて、心身ともに深い満足感の中で、3階の部屋まで戻ります。耳栓をして布団に横たわれば、あっという間に夢の中です。
はたして明日はどんな山行になるのでしょう。
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