ベランダ百景:緑のカーテン
今時のワンルームであれば当然だが、前住んでいた狭い1Kにはエアコンが付いていた。
10年間住んで、一度だけクーラーの効きが悪くなった夏があった。業者に電話をすると、ガス漏れの可能性があると言われた。だとしたら修理費もかさみますなぁと。しかし来てもらって調べてみると、ガスは大丈夫ということで、内部の掃除をしてもらった。
エアコンの室内機の周りを養生シートで囲んで洗浄するのだが、どす黒い液体が流れ落ちてきて驚いたものだ。清掃後にクーラーは復活。キンキンに冷えた部屋で布団にくるまるという夏だった。
当時は、通勤ランも夏は特別にこたえた。「決死の覚悟」が必要だった。
この団地に越してきて最初の夏
クーラーは付いていなかったので、もちろん購入しようと考えていた。しかし、今度は2LDKである。買うとしたら2台必要だなと、ネットで安いクーラーを調べていたりしたのだが、季節はどんどん進んでいく。八月もなかばを過ぎた頃か、今年はもういいやという気持ちになった。
クーラー無しで夏を乗り切る方法を色々試した。無駄なモノも買ったが、今はこれでいっている。
通勤ランでは、真夏が特別だという感覚が薄くなった。
そして二年目、オペレーション『緑のカーテン』発動
近所のホームセンターでゴーヤの苗を二つ買ってきた。種から育てるとしたらゴールデンウィークあたりかららしいが、はたして7月になろうとするこの時期からでも、間に合うのだろうか。
ゴーヤの成長スピードはすさまじかった。物干し竿にネットを張り、摘芯して横に展開させる。ゴーヤには雄花と雌花がある。8階のベランダでは虫もあまり飛んでこないだろうと、雄花を摘んで受粉を手伝うのが朝の日課となる。
成長の早いゴーヤだが、最終形態に移行するのも劇的である。青々と固くしまった実の一部が黄色味がかったかと思うと、あっという間に真っ黄色になり、割れて真っ赤な種を地面にばらまくのだ。
天寿を全うしたゴーヤの実
ゴーヤの「緑のカーテン」の利点は、
その成長の早さ
プランターでは水やりが問題になるのだが、水以外には肥料を与えておけばいいという栽培の容易さ
そして何よりは、その実が収穫でき、食べられるということである。
収穫したゴーヤを使った料理については、また別の投稿で。
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