休日のソーセージ・エッグ・マフィンと興味津々な御仁
自由気ままな猫と暮らしていると、何かと気苦労は絶えないものだ。
休日の朝寝を許してくれないことも、そのひとつ。布団から出るのがはばかられるような冬の朝でも、部屋中を全力疾走するという、ひとり運動会には恐れ入る。一日の中で朝方が一番元気なのではないか。
猫と暮らすようになってわかった事がある。毎朝私を起こすかのようなひとり運動会が、ケインにとっては「狩り」なのだろう。彼なりに考えて、食べ物を手に入れるための最善の努力をしているのだ。気ままでいたずら好きに見えるが、実は野生の本能に忠実なだけなのだ。そういう意味で飼い猫はとても「愚直」だと思う。
ケインに餌をやって、朝食を作った。
イングリッシュ・マフィン2はトーストし、とろけるチーズはちぎって溶き卵に、チョリソ・ソーセージ2は縦半分に切る
トーストしたマフィンにバターを塗り、炒めたホウレン草、チーズ入り卵焼き、ソーセージをのせて完成。
さあ、食べようとすると、興味津々な御仁が…。
「ちょっと、ごめんなさいよ。うーん、なるほど。ぜひ、もっとお近づきになりたい」
頭をぐいぐい押しつけてくる御仁を片腕で制止しつつ、マフィン・サンドにかぶりつく。
「あう、あう、我が輩にも、ぜひ!」 「ならぬ!これは人間畜生の食物ゆえ」
マフィンをあきらめたケインは、陽が差し込み始めた窓際で毛繕いをしてから丸くなった。
食事の後片付けを終えた私がカメラを向けると、音で気づいたケインが大きなあくびをした。
あくびは猫にもうつるのだろうか?
今度、試してみたい。
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