熱海・初島行【5年前の挑戦と30数年前の思い出】
父と母が一週間ほど熱海に滞在するというので、1泊だけ同行することにした。
バックひとつを持って、空いている朝の東海道本線に乗った。9時過ぎに熱海駅に降り立ち、前回ここに来た時のことを思い出した。
それは5年前の夏、逗子駅からロングランで走ってきた日のことだ。
逗子駅前から熱海駅まで、相模湾沿いに 70kmほどを走った。
距離もさることながら、小田原から始まるアップダウンがしんどかった。疲れ切った脚には、登りよりも下りの方がキツイということを初めて知った。筋力を使う登りはゆっくり進めばいい。しかし、疲弊して硬直した脚に、下りの刺激を吸収するバネは残っていないのだった。
その日は熱海駅の近くにある会社の保養施設に同僚たちと泊まった。
今日は歩いて熱海港を目指す。坂をゆっくり下って、賑わい始めた海水浴所を眺めながら 30分くらいだった。
熱海港から船で 25分あまりのところに初島はある。周囲 4kmの小島だ。
小学生の時に家族4人で行った記憶があった。
といっても詳細はあまり覚えていない。ただ印象に残っているのは、海中で岩場から顔を出す大きなウツボを見たこと、小さな港の炎天下で帰りの船を待つ間、そこら中が眩しく、暑かったことだ。
初島の海水浴場が岩場であるのは昔と変わっていない。
今日は年老いた父母と一緒だったので泳がなかったが、今もウツボがいるのか潜って確かめてみたかったな。
とりあえず港近くの食堂で「岩のりラーメン」を食べた後、海岸沿いの小道を歩いてみる。
天候は薄曇り、時々小雨、時折日射しあり、海風強し。
もう少し観光客の数が少なければ、ゆっくりしていきたいと思える景色があった。
帰りの船も混雑しそうだったので、12時半の船で熱海に戻った。
三十数年ぶりに訪れた初島で、大ウツボの代わりに出会ったのは、ソテツの葉の間で獲物を狙う小さなカマキリだった。
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