Amazon Prime Now で参った話
アマゾンのプライム会員向け最強短時間配達サービス「プライムナウ」の対象エリアが縮小され、私の住む地域がサービス対象外となっておよそ１年、スーパーマケット「ライフ」で販売している生鮮食品を取り扱うという形でサービスが帰ってきました。
サービス拡充を知らせるスマホアプリの通知が入ったその日に、さっそく試してみました。
取り扱う生鮮食品はなかなか充実しています。商品を手に取り、見た目で選別することはできませんが、出かけて商品を運び持ち帰る手間を考えれば、配送料分の上乗せは十分元が取れていると感じました。
そして、この日も10点あまり、5千円弱の注文を入れて、数時間後には玄関先で商品を受け取ることができたわけです。
商品の受け渡しにもコロナの影響が見られます。配達員の方がボックスを開き、こちらに差し出します。商品が入った中のビニール袋をこちらが取り出すという手順です。
冷凍食品を含めた数点のビニール袋を受け取り、お礼を言って玄関のドアを閉めます。商品を冷蔵庫に入れようとしておかしいことに気がつきました。
袋の中の商品が、オーダーしたものとまったく違うのです。
とっさに配達員の方を呼び戻そうかと考えましたが、すでにエレベーターで下に降りているタイミングかと思い、電話で対応してもらうことにします。
とりあえず冷凍食品を冷凍庫に入れます。その他に冷蔵食品もあるようですが、たくさんありすぎて私の部屋の小さな冷蔵庫には収まりそうにありません。
スマホアプリをいじってみますが、配達員に連絡する手筈がありません。
注文内容画面をスクロールした一番下に「カスタマーサービスに連絡」というリンクがあります。
次に「電話でのお問い合わせ」で自分の携帯電話番号を入れて「今すぐ電話がほしい」のボタンを押すと、すぐにコールバックがあり、ほぼ待たされずにカスタマーサービスのオペレーターの方につながりました。
事情を説明すると、確認のためにしばらく保留されましたが、すぐに謝罪がありました。
たいへん恐縮された口調で説明された内容は以下です。
- 発送、配達時の人為的なミスが原因だと思われる
- カスタマーセンターから配達員に直接連絡、指示する仕組みがない
- よって間違った商品を引き上げたり、代わりに正しい商品を再配達することができない
- 今回の代金は全額返金する
- お詫びとしてAmazonポイントを***円分をチャージさせていただく
- 誤配達された商品は、お手数でなければ、自由に処分してもらってかまわない
オペレーターの男性の恐縮ぶりに、逆にこちらが恐れ入るほどで、苦情を言う気持ちはまったくありませんでした。
注文した商品が間違いなく届くという「当たり前」は、よく考えてみればずいぶんとエラいことであり、それを達成するためには、いくつものチェックポイントで重ねて確認されているのだと想像します。
今回はたまたまどこかのポイントで確認ができていなかったのでしょう。
そして、対面で受け取りながら、その場で商品を確認できていなかった私にも、誤配達の責任の一部はあったわけです。
（サービス再開以前のプライムナウでは、商品受け渡し時に、宅配のような受領印の押印はない代わりに、袋に貼られた宛先名の確認作業がありましたが、いまはなくなったようです）
しかし参りました。
返金されるということなので金銭的な損害はありませんが、問題は届いた商品です。
食パンや卵は良いとして、牛乳1Lパックは困ります。お腹がごろごろするので、ここ数年は牛乳を飲んでいません。しかも1Lパックが2本です。
フルーツ缶がありましたが、甘いものがほとんど眼中にない私には、どうやって食べたらいいかわかりません。
極めつけはベビーフードです。アラフィフ独身の男性に、これをどうしろと…..
ここではたと気がついたわけです。
この商品の発注主は、ほぼ間違いなく幼子をかかえる若きお母さんであることでしょう。
今回の誤配送が商品のテレコであるなら、私の注文した商品を彼女が驚きを持って手にしているはずです。
彼女のショックの度合は、きっと私の比ではないでしょう。
- アイスクリームだと思って受け取った袋から出てくる「ブラジル産若鳥もも肉2kg」
- 牛乳だと思った紙パックが実は「菊正宗ピン900ml」
- ベビーフードのレトルトパックがいつの間にか「丸大食品チキンバーグ3個束」
- フルーツ缶の代わりに頼んでもいない「群馬産なす3本」などなど
ああ、何とおそろしい。この事態を未然に防げなかったことが悔やまれます。
皆さんも対面で商品を受け取るときは、可能であれば確認を怠らないようにしましょう。
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