塩豚とナスでゴーヤチャンプルー【握ってわかること想うこと】
相変わらずベランダではゴーヤが実り続けている。
毎朝握って固さをを確かめるのが日課だ。
ずっしりと固くしまった若々しい果実は、雄々しく張り反って揺るぎない。みなぎる生命力は、時には持て余すことがあるが、すべては子孫を残すための摂理である。
しかし、その芯のある固さが永遠に持続すると考えるのは浅はかである。
寝起きの一握りで、兆しはあるだろう。痛いほどみなぎっていた張りが精彩を欠く朝が、いつかはくるのだ。
それもまた自然の摂理である。
女性にはピントこないだろうが、柔らかく熟したゴーヤの達成感とはほど遠いのが男の…。
おっと、いかん、いかん。
ゴーヤの描写から、あらぬ連想をしてしまったようだ。晩飯の話であった。
柔らかくなりそうなゴーヤを摘んで、塩豚でチャンプルーを作った。アクセントにニンニクと唐辛子を、そして塩豚からたくさん出るラードをナスで吸い取る作戦である。
ねっとりとした塩豚の薄切りをじっくり弱火で炒め、脂が出てきたらニンニクと唐辛子を入れる。
ゴーヤを入れて脂が回ったら、ナスも入れて炒めていく。
ナスが十分に脂を吸ったところで、顆粒ダシを少々、溶き卵を入れて混ぜたら出来上がり。
塩豚の強い旨味を、ゴーヤの苦みが引き立てる。色合いや歯ごたえからして、ゴーヤの代わりは考えづらいほどマッチしている。
バラ肉を使った塩豚とナスの相性は予想どおりだ。ナスは加熱するとクタッとなるので、もっとたくさん入れても良かった。
メシうまチャンプルーは、どうにかセーブして、ご飯2合弱でおさめることできた。
今年の夏はゴーヤの調理法を色々試しているが、油炒めというのは、やはり図抜けていることを再認識した次第である。
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