多摩川夜釣りでウナギとセイゴとハゼを釣って、セイゴを塩焼きでいただく
この日の天候は晴れ、気温は20度前半、日の入りは17時半、満潮は20時、中潮です。
思い出の釣り具
釣り座は、初めて来る場所です。17時過ぎに到着、投げ竿2本を出します。
一本は最近購入したシマノS76M、もう一本はクローゼットの奥から発掘された2本継ぎのスピニングロッドです。
いつ購入したものかは定かではありませんが、RYOBI の REGNO plus 2265M(6.5ft) というモデルです。
他にもう一本 SUPER STRIKE GS50ULTR という細いトラウトロッドも見つかりました。こちらは garcia mitchell 204 という小さいリールと合わせて、今度ハゼのちょい投げに使ってみようと思います。
そういえば子供の頃に、シマノのバンタムというベイトリールを所有していたのを思い出したのですが、家中探してもどこにも見つかりませんでした。
あれは銀色でなかなか格好良く、スピニングリールよりも格上だと思っていたベイトリールでもあり、子供ながらにも所有する喜びを感じていたはずなのですが、いつか捨ててしまったようです。
スプールリリースボタンを押し込んだときのカチッという確かな手応えをいまでも覚えています。
カゴ網の男性
2本ともアオイソメを一本がけにしてぶっ込み、鈴をつけてアタリを待ちます。
しばらくすると大きなクーラーボックスを抱えた男性がやって来ました。
近くにカゴ網を仕掛けているそうで、上げさせて欲しいとのことです。
その男性と 20分ほど話しました。
- この時期はカゴにモクズガニがよく入る
- スッポンも1回入った
- アカミミガメ(ミドリガメ)もよく入ったのだが、最近は駆除されたからか、あまり入らなくなった
- この近くでアリゲーターガー2匹が泳いでいるのを見たことがある
- 狙ってはいるが、ウナギは1回も入ったことがない
- ここは干潮時に干潟になるくらい浅いのでウナギは回ってこないのではないか
色々、教えてもらいました。
男性がカゴを引き上げると、たくさんのエビと数匹のハゼが入っていたようです。
男性は、もう少し上流で釣り上げたウナギを家で飼っているとのことで、エビはその餌になると言ってクーラーに川の水と一緒に入れて帰って行きました。
ぶっ込み釣りの醍醐味
日が暮れて暗くなってきたので竿先にケミホタルをつけます。
ここまでで釣れたのは小さいハゼが一匹だけです。
本番はこれからなので、クーラーの上にじっくり腰を据えて、鈴が鳴るのを待ちます。
夜のぶっこみ釣りは今日で2回目ですが、暗闇で鈴がチリチリ鳴ったときのドキドキは、ちょっと病みつきになる魅力があります。
それはいつ起きるかかはわからないわけで、最後まで起きないことも十分にあり得ます。
その不確実性が、待ちに待ってやっと鳴ったチリンという鈴の音の魅力を高めるのでしょう。
2度目のビギナーズラック
釣り初めて2時間、鈴は鳴らず、代わりに上空で複数のヘリコプターがバタバタ音を立てて飛び交っています。同じところをぐるぐる回っているようです。
何か事件でも起きたのかと思い、スマホでニュースサイトを見ますが何も出てきませんでした。
ヘリコプターが飛び去り、辺りが静かになって、川面を吹く風の音だけになった頃、待望のチリンがきました。
すぐには反応せず、何回かのチリンのあと、グーッとと大きく竿先が持って行かれた時点で合わせます。
最初はなんとなく重く、途中からグイグイきて、すぐに軽くなり、またグイグイきたかと思うと、軽くなる。
これは前回のウナギの手応えと同じです。
そして
2度目のビギナーズラックでウナギをゲットです。
夕方出会ったカゴ網の男性は、ここではウナギは釣れないので、もう少し下流がいいと教えてくれました。それは親身のアドバイスであると口調から察せられましたが、何事も実際に自分で試してみる価値はあるものです。試した結果が良くも悪くも、要は自分次第ということです。
ただし今回釣れたウナギは、前回より小さく(30センチ以上、40センチ未満)細い個体でした。
前回の40センチ台後半のウナギで、やっと一人前の蒲焼きになるくらいですから、いただくには小さすぎます。
これはリリースしましょう。
ハリスを切り、写真だけ撮って川に放しました。
次のアタリ
このウナギが釣れたのが満潮 30分前です。
その 20分後、再びアタリがあります。十分に待ってから合わせます。
これは3度目のラックもあり得るかも、と期待します。
しかし今度は、ウナギではなく、
セイゴが上がってきました。
小さいセイゴですが、飲み込んだ鈎を外す時に弱らせてしまったので、持ち帰っていただくことにします。脳天締めしてからエラを切り、水バケツに入れて血抜きをします。
満潮を過ぎて 20分後に再びセイゴが釣れました。
こちらは口に鈎がかりしていたので、外してリリースしました。
そして満潮の1時間後、餌のアオイソメが尽きたので終了です(今回使った餌は前回の残りものです)
この日の釣果は4時間で、ウナギ1匹(リリース)、セイゴ2匹(1匹リリース)、ハゼ1匹でした。
持ち帰ったセイゴとハゼです。
ハゼは逃がしてくるべきでしたね。小さい1匹だけでは、美味しくいただくのは難しそうです。
セイゴはうろことはらわた、エラを取り除き、ラップをして冷蔵庫に入れます。
ハゼははらわただけ抜いて、冷凍しておきます。
次の日の夜、冷蔵庫からセイゴを取り出して、両面にそれぞれ横に切り込みを一本入れてから塩を振りました。
10分おいてから、ヒレに化粧塩をして、余熱して網にサラダ油を塗ったグリルパンにのせます。
3分ほど焼いて、ひっくり返します。
魚をひっくり返すのに、極薄の金属ターナーを使いました。皮が一部がはがれてしまったのが、見た目的にちょっと残念です。菜箸などで、持ち上げてひっくり返すのがベターかも。
5分ほどじっくり焼いて、できあがりです。
ホクホクした白身です。
表の身を食べたら、頭と中骨を外して、もう半身もいただきます。
他のおかずには手をつけず、多摩川産のセイゴをじっくりと集中して味わってみます。
まず身には何の臭みもありません。美味しい焼き魚ですね。
ただ皮やヒレを囓ると、かすかににおいを感じます。セイゴを触ったあとの手のにおいと言ったら良いでしょうか。変なケミカル臭とかではありません。
総じて言えば、十分に常食できる美味しさだと思いました。
ちなみにですが、昔、川崎の東扇島で釣った穴子を友達が料理してくれたことがあります。できた料理をひとくち食べた友達は、そのまま無言で机に突っ伏してしまったのですが、私は残さず美味しく食べることができました。私の味覚感度はその程度であることをご承知おきください^^
今度セイゴが釣れたときは、唐揚げやフライにしていただいてみたいと思います。
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