ベランダ百景:睡蓮鉢
数年に狭い1Kからこの団地に越してきて、それまで欲しくても居住空間の制約で所有できなかったモノを手に入れることができた。
その一つが睡蓮鉢だ。
改めて写真を並べてみると、睡蓮鉢という限られた水域ながら、その生命力はすさまじいなぁと感心する。
私がやった事はといえば、鉢に泥質の土を入れ、水を張り、少しの水草、何匹かのヌマエビとメダカを放しただけなのだ。
手を入れるとしたら、蒸発して減った水を足したり、時には繁茂しすぎた水草を適当に間引いたり、睡蓮の葉や茎にびっしりと張り付いたアブラムシを指でこそげて、メダカの餌にしたりすることくらいだ。冬枯れで氷が張ったとしても、春になれば若々しい水草が芽吹き、その間を無数のケシ粒のような稚エビが歩いている。
しかし、その生態系バランスが崩れることが起きた。原因は、また別の生命体の登場、つまりこれだ。
子猫ケインが来てからしばらくは、ベランダにもまともに出られず(ご飯もまともに食べられず、パソコンのキーボードもまともに叩けず)、そのため睡蓮鉢も鉢植えも、水不足という致命的な影響を受けた。そして今もってベランダの復興はなされていない。
来年こそは。
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