いかエンペラのかき揚げ丼【15年ぶりの再入門】
手軽で失敗のないメニューとして頻繁に作る筆頭にあげられるのがパスタである。
逆に手間がかかる、のであまり作らない、ゆえにときおり作っても出来は運任せである、というのが揚げ物系である。電気コンロのワンルームに住んでいた時は、火力調整もままならず、挑戦しようがなかったこともある。それに家族四人の食卓ならともかく、ひとり分の少量を揚げるのは効率がよろしくない。
炒め物用としてカセットコンロを導入してからは、好物である唐揚はたまに作ることがあったが、天ぷらは最初に作ったきりだ。換気の弱いワンルームの狭いキッチンで揚げ物をするのに辟易したのと、衣がぽってり付いた天ぷらは予想以上に食べでがあり、無理して食べて飽きてしまった。「天ぷら道」はその時にあきらめた。
ここに自炊を始めて二ヶ月後ぐらいに挑戦した天ぷらのデジカメ写真が残っている。
いまからおよそ15年前である。
テーブルもまだなかったらしく、カーペットにじか置きであるのがすごい。
丼の中は、味噌汁をかけたご飯のようであるな。
今日は15年ぶりに天ぷらに再入門した。仕事がある平日にする料理ではないが、まあよい。
材料はすべて残り物で、冷凍してあったいかのエンペラ(いかゲソと一緒に 100円だったもの、ゲソは生姜醤油で炒めて食べた)、ニンジン、長ネギ。ダイコンとホウレン草は味噌汁の具とする。
かき揚げのコツについて検索すると色々出てくるが、よくわからないので、この方法でやってみた。細切りにしたエンペラとニンジン、小口に切った長ネギを、水気を良く拭いてからボールに入れる。小麦粉を大さじ2くらいまぶす。次に冷水大さじ3くらいを入れて、何となく混ぜる。
油に入れた木のしゃもじの上に具材をのせ、170度の油の中に、ゆっくりと滑らせる。しばらく放置して、頃合いを見て慎重に裏返す。
3回に分けて揚げた。どうにかバラケることなく、かき揚げの体は保つことができた。醤油大さじ2,みりん大さじ2を煮きった汁を丼飯にかけ、かき揚げをのせた上からもかけて完成である。
調理の手間と時間はかかったが、5分もかからずに、むさぼり食ってしまう美味さだった。細切りにしたためか、いかは直接には出てこないが、とても柔らかくコクがあった。甘辛い天つゆがしみたご飯との相性は申し分ない。衣も軽く揚がっていて、胸焼けになるようなこともなかった。
これからもパスタをよく食べると思うけど、たまには(時間のある休日かな)手間をかけて天ぷらに挑戦するのも選択肢としよう。
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