骨付き鶏もも肉とキノコのこってり煮【骨付き肉の浪漫について】
子供の頃、骨付きの鶏もも肉が一番の御馳走だった。
味はもちろんのこと、骨を持って肉にかぶりつくという食べ方にも、ハレの御馳走にふさわしい非日常性があった。
自分で食べるものを作るようになると、火が通りにくくて調理しづらいという気がして、買うのは鶏の骨付き肉といっても、水炊き用のぶつ切り肉ばかりだった。ときおり、子供の頃好きだった鶏骨付きもも肉の照り焼きが食べたくなるが、クリスマス以外に、総菜として売っているのもあまり見かけない。
閉店間際のスーパーで半額値引きのシールにつられて買い求めた鶏の骨付きもも肉を、今晩は圧力鍋で煮てみた。ご飯に合う、こってりとしたおかずとなった。
骨付き鶏もも肉、ぶなしめじ、生姜、醤油、みりん、ニラ
中華鍋でもも肉の表面を焼く。皮目に焼き色がついたら圧力鍋に移す。
醤油 20ml、みりん 40ml、水 40ml、生姜スライス、ぶなしめじを入れて加圧する。
10分間加圧して、自然冷却。フタを開けて煮汁を煮詰めたら完成。
見栄えは、つややかこってり。
やわらかく、箸で取り分けることができるくらい身離れの良くなったもも肉は、ひとくち食べてみると、鶏肉の旨味がかなり濃く感じられた。少ない水分で圧力をかけた効果かもしれない。醤油、生姜、みりんで味付けられたぶなしめじに、ご飯が進む。
食べながら思い付いたこと。
大根やニンジン、ゴボウなどの根菜を一緒に入れても良かったのではないかというのが一点。
もう一つは、仕上げに薄い水溶き片栗粉でとろみを付けるのもありかなということ。
あるいは、醤油やみりんの代わりに、トマト缶を使えば、それはそれで間違いなく美味いであろうということなど。
でもやっぱり、焼いた骨付き肉をわしづかみにして、かぶりつくという浪漫も捨てがたいのであった。
ディスカッション
コメント一覧
本日もたいへん参考になりました。
「骨付き肉の浪漫」ではなく…「骨付き肉“が”浪漫」と感じ…いたく感激!
↓真夏の食欲不振には「辛さ」と「酸っぱさ」で対抗すべし!
これ、この夏の座右の銘に致します。なんだか、とにかく美味しそうなのですもの。
※余談ですが、最近チョットまじめにランニングを再開しました(急激にデブリ始めたので)。
チョットだけよん♪
ランニングには、今がちょうど良い季節ですね。もうすぐ、ただじゃ済まない季節が到来しますが^^;
ぜひ継続して走ってみてください。量質転化といいますか、あるところで走る意味が変わる地点があると思います。
お勧めの本をひとつ
『走る女たち』シャンティ・ソシーンスキー著 日経BP社
図書館で借りて、これはいい本だと思い買い直しました。