ゴーヤとナスのカレーチャーハン【8月の日射しがスパイス】
休日だが、蒸し暑さで目が覚めた。
ケインに朝飯を出してから、水やりにベランダへ出ると、外の方が涼しいくらいだった。空を見上げると、休日にふさわしい快晴だ。
午後から西日がベランダに差し込むようなるにつれて室温も上昇する。
朝たっぷり水やりをしたのに、ベランダのゴーヤのカーテンが、思いっきりしおれていることに気づいた。急遽、10Lほどの水道水を撒いた。
ケインはと見れば、隣の部屋に置いてあるバーベルのプレートに身体を寄せて放熱に努めているようだ。猫は、快適な居場所の飽くなき探求者である。
あまりに暑いので部屋の掃除をすることにした。じっとりと汗ばむか、大汗をかくかの違いだけだ。
念入りに掃除機をかけ、トイレ掃除も済ませて、汗だくのまま遅い昼食を作ることにする。
ゴーヤとナス、塩豚でおなじみのチャーハンだが、今日はカレー風味としてみた。
摘み立てゴーヤ、ナス、塩豚、卵、カレー粉、ご飯、トマト
ゴーヤとナスは大きめのサイコロ状に切る。最初に塩豚をじっくり炒めるのは変わらない手順だ。
ゴーヤ、ナスを連続投入。
ナスに脂がなじんだら、カレー粉と水大さじ1を入れて炒め合わせる。
卵ひとつと、レンジで温めた冷やご飯を入れ、お玉を駆使して炒める。塩少々と胡椒で出来上がり。
網戸を全開にして、ベランダに座卓を出す。
ある料理を食べるのにふさわしいシュチュエーションについて、腐心するのも悪いことではあるまい。
「濃い」塩豚が味の決め手となっている。カレー粉に合わせるように、炒める時に鷹の爪を入れてもよかったと思う。
チャーハンの具材とするためにゴーヤを小さく切ったのだが、カレー風味の中で、ゴーヤ特有の苦みが「雑味」として埋もれてしまったのが残念だ。もっと大きく切り分けるのが正解だった。
考えてみれば日射しのもとで食べるなんて滅多にない体験である。そのためか、陽光を浴びて食事をすること自体が「強い味わい」を持つことがわかった。胃袋がふくれるのとは別次元で、満たされるこがとあった食事だった。
となれば、雪の日にベランダで鍋、なんてのもいけるはずだな。ぜひ試そう。
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