The Tribe of Tiger
ケインと暮らすようになって知った猫の習性
ベランダには睡蓮鉢があり、水を飲みにか、ハトがよくやってくる。
目ざとく見つけた愚猫はすかさず網戸ににじり寄って低く身を伏し、四肢を縮めて全身のバネを最大限に活かして獲物に飛びかかる体勢を作る。
これは例えば猫じゃらしで遊ぶときと同じだ。
まん丸の真っ黒な瞳を輝かせ、腰を左右に振る。
しかしベランダの手すりにとまったハトに対しては少し違った行動をとる。口を開けて歯をカチカチ鳴らすのだ。短く小さくキャッキャッキャッなどと鳴き声も出す。威嚇しているようにも見える。
たぶん彼の生涯で実現することはないだろうけど、あのハトに飛びかかり、首筋に噛み付いて仕留めることができる肉食獣には違いないのだ。
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