やかんできじ丼 by グッチ裕三
4年くらい前に大きいブラウン管のテレビを捨ててから、ほとんどテレビは観ていない。盆と正月に実家に帰るときに少し眺めるくらいで、年間の視聴時間は、まぁ5、6時間といったところか。テレビを観なくても、べつだん暮らしに支障はない。
ただ、それまでに撮りためた録画が少しあり、まれに観返すことがある。パソコンに入れたチューナー付きキャプチャーカードで取り込んだファイルがハードディスクに眠っていた。
NHKの「きょうの料理」は、自炊をする私が楽しみにしていた番組のひとつだった。
その中でも特にグッチ裕三のレシピは、ありふれた材料で手軽に作れ、それでいて初めて見る秘訣というような小さな驚きが散りばめられていて印象に残っている。
今日は、そんなグッチ裕三のレシピから「やかんできじ丼」を作った。
鶏もも肉、長ネギ、海苔、小松菜、オイスターソース、みりん、醤油、粉山椒
鶏もも肉は厚い部分を切り開き、皮目には包丁の先で切れ目を入れる。オイスターソース大さじ2、みりん大さじ2、醤油小さじ1を混ぜたタレに5分間ほど漬ける。
長ネギには細かい切れ目を入れ、小松菜は軽く茹でる。
タレを切った鶏もも肉は、皮目から弱火で焼いていく。アルミホイルを広げ、水をたっぷり入れたやかんを乗せ、重しにする。
5分後に鶏肉を裏返し、まわりに長ネギを並べる。アルミホイルを再び広げ、やかんでプレス5分間。
焼けた鶏肉を包丁で切り分け、長ネギと共に、焼き海苔を散らせた丼飯に並べる。漬けダレの残りをフライパンに入れて少し煮詰めて上からかける。このために買ってあるような粉山椒を振りかけて出来上がり。
これはお店に出してお金を取ってもいいくらいの美味しさだった。粉山椒がとてもよく合う。
オイスターソースに少しクセがあるので、もう少し量を少なくするのもありかな。あとタレを煮詰めるときは、フライパンに残っている油をペーパーなどで取り除いた方がよいと思った。
鶏もも肉の脂とオイスターソースの甘辛が染みたご飯に海苔の香り、それだけで立派な料理だ。もも肉の照り焼きが引き立て役ですらある。
軽く茹でた小松菜を少量のナンプラーで味付け、これもまた美味しかった。
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