【ANCHOR RL8】小沢峠から名栗湖へ・162km
RL8 を駆って三週間ぶりのロングライドは、埼玉県の名栗湖(有間ダム)までを往復した。
真夏のつもりでゆっくりめに出発したのだが、夕暮れの時刻がだいぶ早まっていて、夏の終わりを改めて感じることになった。
苛烈な日ざしが和らぎ、涼しい風が吹くようになって、ランナーやサイクリストの数は真夏以上に増えた。
そしてこの日、いつもに比べて圧倒的に増えていたのは、川辺に飛び交う羽虫の数だった。
多摩川の中流部に至るまでに、おびただしい数の羽虫の大群がバスケットボール大のかたまりになって飛び交っていた。
ランナーや歩行者は顔の前で手をしきりに振っている。特にランナーは大変だろう。呼吸をすれば口に虫が入るし、目にも飛び込む。流れる汗に羽虫がくっつき、家に帰って鏡を見て驚くはずだ。
その点、サイクリストはまだ恵まれていた。サングラスをしているし、口で呼吸をするほど心拍も上がっていない。それでも、この日家に帰って上着を脱ぐと、ビブショーツの下から羽虫が何匹か出てきたのだが。
いつものように多摩サイで羽村まで行き、吉野街道を走る。
青梅線の軍畑駅の横から上りが始まる。
上りが終わって下って行くのだが、この先にある名栗方面への分岐が分かりづらかった。
この標識の所からでは分岐が見えない。しかも本当の分岐の場所には標識がないので、まっすぐ下って行くとまず間違いなく見逃してしまう。これは目的地と真逆の方向だ。
GPS があったので 200m くらいを引き返すだけで済んだが、あやうくこのまま帰還するところだった。
このトンネルをくぐって少し下ると成木街道に合流する。
小川沿いの道を行くとすぐに、小沢トンネルへの直登が現れる。
距離は短いがまっすぐ見渡せるのがキツい。
ということは前を見ないでペダルを回せばいいのである。ひと踏み、ひと踏みだけに集中する。ランニングで辛いときも同じだが、この作戦はとても有効だ。
そしてまた下る。
名栗湖には、湖畔を一周できる小道があった。
しかし、この日は途中で通行止めとなっていて、一周することはできずに引き返してきた。
どうやらひと月ほど前に土砂崩れがあり、道路が埋まってしまったらしい。
日曜日にもかかわらず重機が動いて作業をしていたが、復旧にはまだ時間がかかりそうだ。
帰りは成木街道をずっと辿り、東青梅に出た。
そこから奥多摩街道、新奥多摩街道と走り、多摩大橋から多摩サイへ。
その後、ちょっとした手違いで予想外にも連光寺のアップダウンを走ることになったが、18時前には家にだ取り着いた。周りは、ライトが必要なくらい暗くなっていた。
これからどんどん日が短くなるのだな。
毎年感じる秋のもの悲しさの一つだった。
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