【ANCHOR RL8】沖縄一周その2(北部一周)175km
沖縄二日目の朝・名護のホテルを出発したのは7時30分、外は雨が降っている。
雨の中を走るのは残念だが、今日は背中に重いザックを背負っていないので身も心も軽い。
目指すのは沖縄本島最北端の辺戸岬だが、まず昨日走れなかった本部半島を回ることになる。
瀬底島へ渡ろうと瀬底島大橋へ道を左折したときに事件は起きた。車道から歩道へ入ったのだが、思いがけず段差が大きかった。それほどスピードを緩めずに段差を乗り越えると、ハンドルに固い衝撃が走った。昨日聞いた「シュー」という異音が!
リム打ちパンクで、あっという間に前輪はぺっしゃんこになってしまった。
二日連続のパンクである。何と理不尽な!と感じたが、自分でどうにかするしかない。
民家の脇に自転車を停めてパンク修理に取りかかる。走り出して間もないこんな所でグズグズしているわけにはいかない。幸い替えチューブとタイヤに空気を入れる CO2 ボンベはもう一つずつあった。
昨日だいぶ試行錯誤して苦労したおかけで、今日はサクサクと作業を進めることができた。昨日の 1/3くらいの所要時間で修理完了。いい感じだ。
結局、瀬底大橋は工事中のようだったので渡らずに本部半島一周コースに復帰した。
有名な美ら海水族館の前を通り、屋我地島を通って本部半島の根元に戻ってくる頃には雨はすっかり上がっていた。ただ低い雲が垂れ込め、せっかくの海の色も鈍く沈んでいる。
ここから辺戸岬までの海岸沿いの道は平坦で坂もないのだが、想像していなかった困難が待ち受けていた。それは強烈な向かい風である。
海岸線に打ち寄せる波も白く泡立っている。向かい風を遮るものは何もなく、なかなか思うように進まない。辺戸岬から始まるやんばるのアップダウンのことを考えると、ここで必要以上に脚を使うわけにはいかない。
先に進むにつれ人家も、クルマもどんどん少なくなっていく。
辺戸岬にたどり着いたのはお昼をまわった時刻だった。
岬前の駐車場には観光バスとクルマが数台停まっていた。自転車を降りて、岬の突端まで歩いた。
写真を数枚撮ってすぐに出発する。いよいよやんばるの道だ。
すぐにアップダウンが始まる。それほど傾斜はなく、距離も短いが、何度も繰り返すのがキツい。せっかく稼いだ高度をあっという間に豪快なダウンロードで使い果たし、下りきったところでまた上りが始まる感じだ。
あいにくヤンバルクイナに遭遇することはなかった。そして何より、太陽の日射しのもとで走りたかったな。
大きなシダ類の茂るやんばるの森を抜けてからが長かった。海岸沿いにある岬の数々を乗り越えるべくアップダウンが執拗に繰り返す。あまりにも繰り返すので、自転車を降り、iphone のgoogle map で確認したほどだ。詳細な地図でルートを確認して、先に待ち構えているアップダウンのおおよその見当がつき、ある意味、楽になった。
休憩を挟みつつ、最後の大きな上りにじっくり挑み、トンネルを二つ抜けると、あとは名護市街への豪快なダウンヒルとなった。クルマがほとんど通らず、急なカーブもないのでスピードが出る。
クルマとヒトの多い名護の市街地に入ったときは心底ほっとした。ホテルにたどり着いたのは18時過ぎ。どうにか暗くなる前に帰ってこられた。
泥だらけの ANCHOR の大きな汚れを手で拭って落とし、ホテルの部屋に戻って注油などのメンテナンスをした。シャワーを浴びるついでにウェアも洗濯する。
ANCHOR よく走ったな。あと一日、よろしく頼む。
今日はおにぎり二つと、補給用のゼリーを三つしかお腹に入れていなかったので、ヘロヘロだった。
昨日と同じ近所の食堂へ行って注文したのがこちら。
中味イリチー定食・680円
豚のもつの野菜炒め。小さい沖縄そば付き。ものすごく美味い。おまけに量もハンパない。私が作る野菜炒めよりも多いのではないかな。熱々だけど、むさぼるように食べて大満足だった。
さあ明日は沖縄一周の残りを走って那覇までだ。天気予報ではやっぱり雨混じりだが頑張ろう。
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