お花見で目黒川へ行ってみた
家から徒歩3分の河沿いの道には 1km ほど続く桜並木があった。この季節、緩やかな土手の斜面はたくさんの花見客でにぎわうことになる。
思い返してみれば、ここ数年はお花見に出かけたことはなかった。
わざわざ出かけなくとも、通勤ランの行き帰りには桜のトンネルとなるような道があり、開花から散り終わりまでシームレスにお花見気分を味わえるのだ。
その昔、仕事がそれほど忙しくなかった頃は、昼休みのランニングで会社近くの公園を走り、満開の桜の下でひとり横になったものだ。周りに民家のない埠頭の公園では、平日の昼間から花見をする人もいない。まだうすら寒い春の青空の下で、何本もの満開の桜はひっそりと優雅に咲いていた。
ああいう静かな花見はいいものだと思う。
しかし、今年は趣向を変えて、人手の多い花見スポットに出かけてみることにした。いつもと違ったことをするのは、悪いことではない。どうせならと、ネットで人気のランキング上位で比較的近い場所にある目黒川の桜を見に行くことにした。
JR目黒駅の改札を出たのが10時半。歩いて15分あまりで目黒川に到着した。運の良いことに、朝は雲が広がっていた空に青空も見えだした。風は冷たいが日差しがあればだいぶ暖かい。
橋の上から写真を撮っている花見客多し。
桜は満開を過ぎ、散り始めた花弁が川面を流れていく。
川沿いの遊歩道を花見客の流れに合わせてゆっくりと歩く。座って宴会を繰り広げるスペースがほとんどないためか、人手の割には静かな花見でなかなか良い。
店先で鉄板を出して焼いている軽食屋でタンドリーチキンとナンドックを買って、歩きながら食す。これは、うまいな。自分でも作れたらいいなという美味しさ。
目黒川の川下に向かって 5km ほど歩いた。桜の咲いている区間はその半部くらいで、途中からは雲が出てきて寒くてたまらなかったけど、歩きながらの花見はなかなか良いということが分かった。「花を見る」には身体を動かして、ゆっくり移動しながらが最適だ。
そういえばランナーやサイクリストの姿もチラホラあった。来年はあっち側でいこうと思った。
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