新タマネギでやさしい牛丼
春夏秋冬、季節の移ろいが趣深い日本ではあるが、活動のフィールドが屋外であり、季節の変化には敏感であるはずのランナーが回顧する季節感といえば、結局のところ「寒い」と「暑い」しかない様な気がしている。
もちろん「暖かい」とか「涼しい」と感じるときはあるのだが、あまり印象に残らない。
走って心拍が上がることによる発汗や体温上昇という「身体感覚」と、天候や気温・湿度という「外界の環境」を天秤にかけて、緊張を保ちながらもバランスをとって走るのは素晴らしい体験だ。その境地は、たとえば「ランナーズハイ」という言葉で表現できるかもしれない。
ランナーが心地よいと感じる閾値を超えた「寒さ」や「暑さ」が印象に残るということなのだろうか。
ここ数日で「寒い」から「暑い」に変わる明確なターニングポイントがあったようだ。冬の間ずっと着ていたウィンドブレーカーを脱いで丸め、背負ったバックに入れた。それでも暑くて、長袖のランニングウェアの袖をまくった。最初はひんやりとしたが、すぐに慣れて夜気が心地よい。脚を運ぶピッチを上げてみたくなる。まだまだいける。なにか、とても懐かしい気がした。
晩飯は新タマネギをたっぷり使った牛丼を作った。
牛肉、新タマネギ、生姜、醤油、みりん、黒砂糖
牛肉から炒め始めて、スライスした新タマネギを投入。
フタをして5分くらい蒸し焼きにすると、タマネギから水分が出てくる。
醤油大さじ1、みりん大さじ1、すりおろし生姜、黒砂糖2かけ、水大さじ1で味付けをして、しばらく煮たら出来上がり。丼飯にかけて唐辛子をふる。
私が台所で調理中、ケインはいつもちょっと離れた水槽の上にのぼってこちらをうかがっている。はたして彼の目にはどういう風に映っているのだろう。
新タマネギのやさしい甘さが前面に出たやさしい味の牛丼となった。
入れた牛肉が少量でダシが出るほどではなかったので、ダシ系の調味料を加えたらもっと美味しかったと思う。
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