散り際の桜
時期としては少し遅くなりましたが、お墓参りに行ってきました。
ちょうど桜の散り際で、風に舞う散る花びらと、散った花びらの点描が見られました。一斉に咲き誇る桜は圧巻ですが、散り様もなかなか美しいものです。
地面に散った花びらはすぐにしおれて、色あせてしまいますが、水面に浮かぶ花びらは少しだけ長く形をとどめるようです。境内にはめだかが泳ぐ睡蓮鉢があります。
お堀や水路を埋め尽くす桜の花びらを表現するのに「花筏」という言葉があることを知りました。
池袋の三原堂
池袋駅の近くに「三原堂」という和菓子の老舗店があります。かつて江戸川乱歩が贔屓にしていた和菓子店として有名です。
私が子供の頃、日曜日に家族四人で池袋に住んでいた祖母を訪れるときに、必ずこの三原堂に立ち寄り、最中を購入していたという思い出があります。
お墓も父の実家のそばにあることから、お墓参りの後は三原堂の二階にある甘味処で食事をするのが通例でした。甘味にほとんど興味がない私は、和風炒飯か親子丼を頼んでいました。
しかし、この日も食事をしに訪れたところ、二階の甘味処が営業を終えていることを知りました。
食事をした回数でいえばたいしたことはありませんが、思い出の期間が長いことから、とても淋しく感じました。
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