
ゴーヤと豚バラ肉のオイスターソース炒め
夏を代表する野菜のひとつであるゴーヤですが、よくよく考えてみれば、私が子供の頃にはまったくなじみがなく、食べることもありませんでした。
ゴーヤが一般家庭の食卓に並ぶようになった経緯を、改めてGoogle Geminiに訊いてみました。
ゴーヤが日本全国でポピュラーになったのは、主に1990年代後半から2000年代にかけてです。いくつかの要因が重なって、一気に知名度が上がりました。
一般化した時期ときっかけ
- ウリミバエの根絶と出荷制限の緩和(1992年~1993年): かつては、ウリミバエという害虫が本州に広がるのを防ぐため、沖縄からのゴーヤの出荷が厳しく制限されていました。しかし、1992年から1993年にかけてこのウリミバエが根絶されたことで、沖縄県産のゴーヤが全国に出荷できるようになり、流通量が大幅に増加しました。
- 沖縄料理ブーム: 上記の出荷制限緩和と同時期に、沖縄が観光地として注目され始め、全国的に沖縄料理ブームが起こりました。ゴーヤチャンプルーは沖縄料理の代表格として多くの飲食店で提供されるようになり、家庭でも作られるようになりました。
- NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」(2001年): 2001年に放送されたNHK連続テレビ小説「ちゅらさん」は、沖縄を舞台にしたドラマで、劇中に登場する擬人化されたマスコット「ゴーヤーマン」が人気を博しました。これがきっかけで、ゴーヤの名前が広く知られるようになり、多くの人がゴーヤに親しみを持つようになりました。
- 「ゴーヤーの日」の制定(1997年): 沖縄県とJA沖縄経済連が、ゴーヤの普及を目的として1997年に5月8日を「ゴーヤーの日」と制定しました。「5(ご)8(やー)」の語呂合わせと、この時期から生産量が増えることが選定理由とされています。このような広報活動も、ゴーヤの認知度向上に貢献しました。
- 健康志向の高まりと栄養価への注目: ゴーヤは、独特の苦味成分(モモルデシンなど)や豊富なビタミンCなど、栄養価が高いことが知られています。健康志向が高まる中で、夏バテ予防や美容効果など、その健康的な側面が注目され、メディアでも取り上げられるようになりました。
これらの要因が複合的に作用し、かつては沖縄や九州の一部地域でしか食べられていなかったゴーヤが、全国的に一般的な夏の野菜として定着することになりました。また、近年ではグリーンカーテンとしての栽培も広がり、さらに身近な存在となっています。
この中では「ウリミバエ」が一番大きな要因だと追われます。
ウリミバエは、ウリ科の野菜や果物(ゴーヤ、キュウリ、スイカ、カボチャなど)に大きな被害をもたらす害虫で、メロンフライとも呼ばれ、東南アジアを中心に広く分布しているそうです。
ウリミバエ根絶とゴーヤ流通
ウリミバエは、ゴーヤなどのウリ科植物に被害を与える害虫で、かつて沖縄県や奄美群島に蔓延していました。
この害虫の日本本土への拡散を防ぐため、「植物防疫法」により、沖縄からのゴーヤを含むウリ科作物の県外出荷が厳しく制限されていました。これが、ゴーヤが昔は全国的に珍しかった大きな理由です。
日本は1972年から、「不妊虫放飼法」というユニークな方法でウリミバエの根絶に取り組みました。これは、放射線を当てて不妊化したオスを大量に放し、野生のメスと交尾させることで子孫を残させず、徐々に個体数を減らしていく方法です。
この20年以上にわたる努力の結果、1993年10月に沖縄県全域でウリミバエの根絶が宣言されました。
ウリミバエの根絶により、出荷制限が解除され、沖縄県産のゴーヤが全国に自由に流通できるようになりました。これが、その後のゴーヤの全国的な普及に大きく貢献しました。
ゴーヤといえば、真夏の日射しを遮るサンシェードとなる「ゴーヤのグリーンカーテン」も有名です。
私も10年ほど前までは、自宅で毎年のようにゴーヤのグリーンカーテンを育てていました。
🥒🌿
今回は、そんな真夏の日射しをたっぷり詰め込んだ野趣あふれるゴーヤを、豚バラ肉と炒めていただきました。
ゴーヤ | 1本 |
玉ねぎ・小 | 1個 |
豚バラ肉 | 100g |
塩 | 少々 |
胡椒 | 少々 |
オイスターソース | 大さじ1 |
サラダ油 | 大さじ1 |


ゴーヤは縦に割ってから、スプーンを使ってワタと種を取り除き、5mm幅ほどに切り分けます。
豚バラ肉は1cm幅に切り、少量の塩と胡椒をもみ込みます。玉ねぎは薄切りにします。

中華鍋にサラダ油を熱して、豚バラ肉を炒めていきます。

豚肉の色があらかた変わったら、玉ねぎを加えます。

玉ねぎの白っぽさがなくなったら、ゴーヤを加えます。ゴーヤは加熱してもほとんどカサが減りませんが、ヘラを駆使して炒め合わせていきます。

3分ほどかけて炒め合わせたら、オイスターソースを加えます。

オイスターソースが全体になじんだら火を止めます。お皿に移してできあがりです。




加熱したゴーヤは適度な歯ごたえがあり、それは食べ応えにつながります。
ゴーヤを噛みしめたときの青い苦みに、豚バラ肉の旨味と脂、玉ねぎとオイスターソースの甘みが加わることで、全体の味が見事にまとまりました。
真夏に食べたい「スタミナが付きそうな」炒めものです。

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