【ANCHOR RL8】沖縄一周その1(那覇→名護)74km
私の職場では、2年ほど前に、管理職を対象に「リフレッシュ休暇」という制度ができた。1年に1回は、5日間連続の有給休暇を取得しなければならないというルールだ。
有給休暇を取ることが、ともすれば仕事の遂行に反するという暗黙の認識を、管理職自らが率先して正していこうという趣旨だと思う。
建前と現実はぴったりと一致しているわけではない。しかしやらないで後悔するより、やって後悔した方がずっといいのだ。
ということで、ANCHOR を駆って沖縄へ行こうと思った。まだ寒いこの季節、思いっきり自転車で走るには沖縄くらいまで行かなくてはならないだろう。
沖縄へは5年ほど前に、ALPS ランドナーで走ったことがあった。あの時はテントで野宿をしながらの2泊3日だった。
今回はホテルで3泊し、沖縄本島を一周する計画を立てた。
6:20 発・那覇行に乗るために、輪行バックに詰めた ANCHOR をタクシーに乗せて羽田空港にやって来た。
あいにく東京は冷たい雨の朝だ。飛行機が高度を上げると、真っ青な空の下にどこまでも広がる白い雲の絨毯に目を奪われた。
およそ3時間後、那覇空港に着陸するために飛行機は高度を下げ、またもや雲の中へ。残念ながら那覇も雨だった。
空港の外で自転車を組み立ててから、トイレで自転車ウェアに着替え、輪行バックや上着は袋に入れて空港の手荷物預所に預けた。
10時過ぎに雨の中を出発。荷物は背中の完全防水オルトリーブに詰め込んであるので濡れる心配はないが、何せ重い。一番重いのは macbook pro だけど。
この時期でも沖縄の気温は20℃くらいあるということで真夏のウェアで走り始めたのだが、雨でずぶ濡れになって風を受けると寒い、寒い。たまらず自転車を止めて、アームカバーとウィンドブレーカーを装備する。
昼食はコンビニの軒先で雨をしのぎながら「ウチナー弁当」とさんぴん茶。弁当はなかなか食べでのあるニクいやつだ。しかし座り込んで食べているうちに、身体の芯から冷え切ってしまった。
雨は徐々にだが弱まってきた。海も見えるようになってきて、なかなかいい感じだなと思っていたら、なんと前輪から「シュー」という激しい音が! 急いで自転車を停めると、沖縄まで来てパンクに見舞われたことがわかる。
道路脇でパンク修理に 40分ほども費やしてしまった。パンク修理の実地はこれで2度目だ。経験の少なさが手際の悪さにつながっている。
換えのチューブは2本持ってきていた。瞬時にタイヤを膨らませる CO2 ボンベもとても役に立った。
この日、唯一顔を見せた沖縄らしい海。10分ぐらいでまた雲が広がってしまったけど、この日射しの中で自転車を思いっきり漕ぎたいのだ。
予定では本部半島を一周するはずだったが、パンク修理で予想外の時間をとられたこと、背負ったバックが重く、久しぶりのロングライドでこたえたこともあり、名護のホテルに直行することにした。
ホテルは2泊で1万円ちょっと、ベッドも大きい。自転車を部屋まで入れて良いということで助かった。
シャワーを浴びて汗を流し、ウェアを洗濯してから、普段着に着替える。お腹が空いたので17時にはホテル近くの食堂に出かけた。
広くてきれいな店内は気持ちが良い。時間が早くてほとんど客がいなかったが、あとから地元の家族と思われるお客さんが数組入ってきた。人気があるのだろう。
頼んだのはソーキそば・特、730円。太くねじれた歯ごたえのある麺と、とてもやわらかくごっついソーキが、味も量も食べ応えがある。だしのきいたスープもスッキリとしながら味わい深い。本場で食べると違うな。
さあ明日は沖縄本島の北部をまわる。けっこうなアップダウンがあるコースだ。天気は恵まれそうにないけど頑張ろう。
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