【萎えた食欲をたたき起こす】スルメイカのわた入りカレー
「真夏のスパイラル」というのがある。
下降と上昇、そのパターンは二種類だ。
盛夏のこの時期、できるだけ屋外を避け、クーラーで温度調整された屋内で過ごして体力の消耗を少なくすることに努める。食欲を維持するために、のど越し良く、さっぱりした食べ物をとる。行動や消化の活動レベルを下げて、体力の温存に努めて「夏をやり過ごす」作戦だ。
主流だが危うい。失速しやすく、一度「夏バテ」にとらえられたら、活動レベルをより下げるほかない。クーラーの効いた部屋に閉じこもって「夏をやり過ごす」という、ある意味当たり前のパターンだ。
もう一つのスパイラルは、その逆をいくことを目指す。
どの季節よりも多量の汗をかき、消耗したエネルギーを補給すべくたくさん食べる。暑さで食欲が落ちる間も与えずに食べる。活動レベルを上げて、暑さを踏み台にして「夏を乗り越える」パターンである。
クーラーがない部屋に住む私は、必然と後者のスパイラルをいくことになる。もともと、そうするのが楽しいという好みの問題もある。
今日は休日なので、いつもの通勤ランのコースを炎天下に走ってみた。さすがにキツかった。
帰ってすぐに冷たいシャワーを存分に浴びてクールダウン。これがほんとに気持ちよすぎる。
暑い部屋で猫も伸びる。
いつの間にか私も寝てしまい、起きたらじっとり汗をかいていたので、また水シャワー。
日が沈んでから軽く筋トレして、また水シャワー。そろそろ水風呂を入れるべきか思案する。
夕食は、かねてから冷蔵庫で鎮座していたカレーの最終回である。活きの良さそうなスルメイカが 180円足らずで売っていたので買ってきた。温めたカレーに、わたごと入れたところ、とても美味しいカレーとなった。
残りのカレー、スルメイカ、ミニトマト、キュウリ
スルメイカの胴体の隙間から人差し指を入れて、何カ所かくっついている筋のような部分を外し、脚をもってゆっくりとわたごと引き抜く。
流水の下で眼と口を取り除き、脚と胴体を切り分ける。温めたカレーに、わた、墨袋と一緒に入れて、ひと煮立ちさせたら出来上がり。
ルーがふつふつしたところですぐに火を止めたので、イカはとても柔らかかった。イカわたの濃厚な旨味がカレーを引き立てる。具はスルメイカだけだが、立派なシーフードカレーの風格があった。
二ヶ月近くにわたって、色々とこの鍋でカレーを作ったが、最後が一番美味しかったかも、と思えるほどの出来であった。
今度作るのは、きのことか根菜が入った秋のカレーかな。
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