もやし味玉ニラ醤油ラーメン
先日つくったニラ醤油を使ってラーメンをつくります。
市販の醤油ラーメンを使うのが簡単ですが、今回はスープもつくってみましょう。といっても必殺の「味覇」パイセンを召喚するので、ずばりインスタントです(なのに味は最強!)
半熟ゆで卵をニラ醤油に漬けた味玉もあらかじめ仕込んであります。
中華生麺 | 120g |
●もやし | 80g |
●ニラ醤油 | 小さじ2 |
味玉 | 1個 |
★味覇 | 大さじ1 |
★ニラ醤油 | 大さじ1 |
★水 | 300ml |
長ねぎ | 適量 |
味付け卵は、ビニール袋に半熟ゆで卵(7分間茹でたもの)とニラ醤油大さじ2を入れ、空気を抜いて口を縛り、冷蔵庫で半日ほどおいたものです。
もやしは2分ほど軽く茹で、水気を切ってからボウルに入て、ニラ醤油小さじ2をまぶしておきます。
麺を指定時間茹でます。
味玉は木綿糸を使って縦半分に割り、長ねぎは小口切りにします。丼に味覇とニラ醤油を入れてお湯を注ぎ、よく溶かしてスープとします。茹で上がった麺を丼に入れ、味玉とニラ醤油、もやし、長ねぎをのせたらできあがりです。
もやしのニラ醤油和えは、これだけで一品のおかずになりますね。
少量のニラ醤油に半日漬けただけの味玉ですが、味がしっかりしみて、これもご飯のおかずにも良さそうです。
そしてスープは、もともと味覇が最強なところにニラ醤油のアクセントが加わり、よくある中華スープから「秘伝の特製スープ」に進化していると言い放っても良さそうです。
脂が少なくあっさりしていることから、毎日食べてもいいくらいの大満足なおいしいラーメンになりました。
文部科学省管轄「食品成分データベース」の紹介
文部科学省が管轄している「食品成分データベース」というサービスがあります。今回は、その紹介です。
食品成分DBとは?
食品成分データベースは、「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」をデータソースとして、食品成分に関するデータをインターネットを通じて提供しているものです。
研究の背景
食品成分データベースは多くの分野の研究者や一般家庭にとって重要であり、共有されるべきでありますが、現状では体系的な整理や利用ができる形で整備されていません。国際的なネットワーク化の構想があるものの、日本は取り残されています。食品成分データベースの整備や研究情報ネットワーク搭載のための技術的課題を明らかにし、解決策を模索する必要があります。
研究の目的
食品成分データベースを整理し、成人病患者の食事療法、集団給食施設の献立管理、食品学・栄養学の研究など、多様なユーザーと利用形態に対応できるようにするため、データベースの仕様作成と運用に関する研究を進め、パイロットデータベース作成を目指します。
https://fooddb.mext.go.jp/whats.html より、一部を要約
DB検索について
以下の検索方法があります。
- フリーワードで検索(食品名を入力して検索する)
- 食品名一覧から検索(リストから選択して検索する)
- 食品成分から検索(食品を構成する成分とその数値を指定して検索する、比較演算子使用)
- 食品成分ランキングから検索(ある食品成分の含有率が多い食品を検索する)
- 人気食品アクセスランキングから検索(アクセス数の多い食品を検索する)
「食品から構成する成分の検索」、そして逆の「ある成分を含む食品の検索」が可能です。
一般人が使うのは1.か2.だと思います。3.は使いこなせれば凄いと思いますが、栄養学の専門的な知識が必要です。
格納されているデータについて
とても詳細なデータが格納されています。たとえば「鶏肉」で検索してみると、ずらっと20項目以上がヒットします。
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[親・主品目]/手羽/皮つき/生
食品成分データベース検索結果より引用
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[親・主品目]/むね/皮つき/生
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[親・主品目]/むね/皮なし/生
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[親・主品目]/もも/皮つき/生
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[親・主品目]/もも/皮なし/生
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[親・副品目]/ささみ/生
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[若どり・主品目]/手羽/皮つき/生
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[若どり・主品目]/むね/皮つき/生
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[若どり・主品目]/もも/皮つき/生
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[若どり・主品目]/もも/皮つき/焼き
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[若どり・主品目]/もも/皮つき/ゆで
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[若どり・主品目]/もも/皮なし/生
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[若どり・主品目]/もも/皮なし/焼き
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[若どり・主品目]/もも/皮なし/ゆで
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[若どり・副品目]/ささみ/生
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[若どり・副品目]/ささみ/焼き
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[若どり・副品目]/ささみ/ゆで
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[若どり・主品目]/手羽さき/皮つき/生
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[若どり・主品目]/手羽もと/皮つき/生
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[若どり・主品目]/むね/皮つき/焼き
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[若どり・主品目]/むね/皮なし/焼き
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[若どり・主品目]/もも/皮つき/から揚げ
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[若どり・主品目]/もも/皮なし/から揚げ
ちなみに「にわとり」で検索すると、加えて「すなぎも、なんこつ、つくね、チキンナゲット」など、もっと多数の項目が表示されます。
知りたい項目にチェックを入れて(複数選択可能)「結果を表示」ボタンを押すと、成分が表示されます。
日本の食品成分データベース 検索結果より引用
重量はデフォルトで100gですが、自由に変更して再計算可能です。
また、どんどん食品を追加していって、それらのトータルを算出することもできます。
感想
私もつい最近、このサービスの存在を知ったばかりで、ほとんど使えていませんが、ここまで詳細なデータベースを、行政機関がオープンにしていることに驚きました。
UIが古めかしかったり、ちょっと使いづらかったり(検索文字列について「中華麺と中華めん」などの表記の揺れには対応していないようです)します。
しかし今となっては、そのUIをモダンなものに改修するよりも、ぜひChatGPT などの大規模言語モデルとの連携を実現して欲しいと思います。それが、研究目的に掲げる「(この素晴らしい知識の集積を)多様なユーザーと利用形態に対応できるようにするため」という理念に沿うことだと強く感じました。
🎁 おまけのおまけ 🎁
上記の投稿を書いている途中で、ChatGPT 4の驚くべき能力を知りました。ChatGPT に関しては、日々小さな驚きの連続ですが、これほどおったまげたことはありません。
web スクレイピングも難なくこなす ChatGPT
日本の食品成分データベースの検索結果を引用しようとしたときのことです。ページをマウスドラッグして文章をコピペしようとしたのですが、範囲指定がうまくできません。
仕方がないので(手打ちなんてかったるくてできないので)chrome の Dev Tools を開いて、該当箇所のHTML から table タグの要素を丸ごとコピーしました。
<tbody>
<tr>
<td class='ui-selectee highlight'>
<label for='c_7_11_11212'>
<input
type='checkbox'
name='ITEM_NO'
onclick='food_chk(this)'
value='7_11_11212'
id='c_7_11_11212' checked=''>
肉類/<鳥肉類>/にわとり/[親・主品目]/手羽/皮つき/生
</label>
</td>
</tr>
... 以下略
それをそのまま ChatGTP 4 のインプットフィールドに貼り付け、「このHTML からテーブルの表示要素だけを抜き出してみて」と指示しました。
ChatGTP にお願いすれば、web スクレイピングもあっという間です。番号付きリストがずらずらっと表示されていきます。
渡したデータより、なぜか増えて返される回答データの不思議
しかし不思議なことに、私が画面上で数えた項目よりも、ChatGTPが出力していくリスト項目の方が明らかに多いのです。最終的には私が提示したHTML の Tr 要素よりも倍くらいのリストになりました。
いつものように、途中で出力が止まってしまったので、何度か「続けて」もらいました。それが原因でダブって出力されたのだと思い、確認しますが、すべてユニークなようです。
???🤔🤨🤷♂️
web ページとChatGTP の出力リストを見比べていくと、ページにない=私が渡していないデータが含まれています。
不思議に思ったので、試しに ChatGPT に訊いてみました。
そして驚きの回答が
な、なんと! 画面では20行ほどの表のHTMLを渡しただけで、その出典を正確に言い当てることができたのです!!! ChatGPT が何故そんなことができたのか、私にはまったく理解できません。
タネ明かし
と、最初はホントに驚いたのですが、会話履歴をさかのぼると、同じセッションで食品成分データベースの「研究の背景・目的」という文章の要約を ChatGPT にお願いしていたのでした。
その会話のコンテクストに沿って HTML の出典を予測したのだと思われます。
そして、ChatGPT が追加して回答した項目が本当に日本の食品成分データベースのものかは確認が取れていません。ChatGPT がコンテクストに沿って予測される項目を作り出した可能性も十分にあると思います。
また「日本の食品成分データベースを参照して栄養評価をして」とお願いしても、その回答内容はweb の情報とは少し違っていたりします。
それでも、ChatGPT の底知れない能力の一端を垣間見た思いです。
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