ブログ『Run to be sober』の作り方
このブログを開設してちょうど二年になった。
良い機会なので、このブログ『Run to be sober』をどういう風に作っているかをまとめてみた。
それまでは仕事の関係でなかなかまとまった休みがとれなかったのだが、部署異動で世間並みにお盆の夏期休暇がとれるようになったのが二年前だ。何日間というまとまった時間があると、いろいろやりたいこと、できることがある。そのひとつがブログの開設だった。
ドメイン取得・ブログ公開
投稿:2011年08月16日
テーマ
日々の出来事を中心とした『日記』である。
趣味としてのランニングやサイクリングの記録もあるが、作った料理についての投稿が大半を占める。
あえて「自炊」という言葉を使うまでもなく、私にとって「料理を作ること」は「食べること」と同義であり、趣味人がたしなむ「文化」の類いではない。自分を形作るという意味では、「寝ること」や「走ること」と同じくらいに、当たり前に必然なのだ。
そんなひとり暮らしの自炊記録という、どこまでもパーソナルな情報を、自己表現として手軽に発信できるのは、インターネットとブログシステムのおかげだろう。
ブログシステム
レンタルサーバー上でWordPress を運用している。使用しているテーマは zBench。
主な使用プラグインとしては、
A Year Before
ちょうど一年前の投稿を表示する、サイドバー『一年前の今日は…』 サムネイルを表示するべく改造したいのだが未だ実現せず
WordPress Poplular Posts
累積閲覧数で上位の記事を表示する、サイドバー『この24時間でよく読まれた投稿』
Get Recent Comments
コメントを表示する、サイドバー『最近のコメント』
Runkeeper Feed widget
Runkeeper.com よりデータをダウンロードして表示する、カスタマイズあり、サイドバー『最近の Activities』
PS Auto Sitemap
サイトマップを自動で作成する
G Analystics
Google Analytics を WordPress のダッシュボード内で確認することができる
W3 Total Cache
CloudFlare と合わせて使用
他にもいろいろ。
カスタマイズは子テーマを作ってちょぼちょぼしているが、自分で何をしたかを忘れている可能性大。WordPress のバージョンアップが、ある意味おそろしい。
使用機材
普通のスナップ写真にはリコーのコンデジ GR DIGITAL を、ランや自転車といった屋外の撮影にはペンタックスの防水デジカメ WG-1 を使用している。最近、自転車用に GoPro HERO3 を導入した。
① RICOH GR DIGITAL Ⅱ
何より見た目通りに、自然に撮れるのが良い。このカメラは長い間使っていた。色々ある機能はぜんぜん使いこなせていない。これは他のカメラにもいえることだけど。
ある日、完成後の「鶏南蛮蕎麦」を撮影中に、手が滑って、熱々の蕎麦の中に落としてしまった。あわてて引き上げて拭いたが、汁に入れたみりんと砂糖の影響か、沈胴式レンズが動かなくなってしまった。料理を撮影するのにも、防水のヘビーデューティーが必要とされるというのか!?
②RICOH GR DIGITAL Ⅳ
壊れた GRⅡ を引き継いで急遽購入。液晶がきれいになった。他にも進歩しているのだろうけれど、やはり使いこなせていない。
③PENTAX WG-1
アウトドアでの使用を前提にした完全防水の頼もしいやつ。汗まみれになっても問題なし。自転車に乗るときは、ジャージの背中ポケットにコイツを入れていく。起動も早いので走りながら撮ることも可能だ。写真を撮るだけのためにいちいち停まるのは面倒なので、片手でサッとスナップを撮って、後からソフトウェア上で傾き補正をかけることがおおい。撮れる写真はデジカメ特有の補正感があり、GR には及ばない。
④GoPro HERO3
激しい動きを伴うエクストリームスポーツで大活躍の小型ビデオカメラ。全体をおおう強固なハウジングに入れて使用する。
自転車のハンドルバーの下に逆さまにマウントして使用している。スイッチを操作するために wifi リモートをステムに固定してあるのだが、これがなかなかの曲者で、ときどきカメラを認識していないときがある。止めたつもりが延々と動画を撮っていたということもあり、ハウジング本体のスイッチを指で操作することもある。しかしハウジングのスイッチが固く、自転車を漕ぎながらではスイッチが入ったかどうかがイマイチ分からない。オン・オフをビープ音で知らせるのだが、屋外では聞き取りづらいこともおおい。いつの間にかオンとオフが逆になって、家に帰って再生したら、いらない場面ばかりが映っていたなんてこともあった。まだ使い始めて日が浅く、慣れが解消する問題ではある。
ブログの使用用途としては、撮影した動画から画像をキャプチャして載せている。撮影を始めれば運転に専念できるので、ダウンヒルでも問題なし。写真カメラよりは自転車に向いていると思う。
[amazonjs asin="B005NGLWSK" locale="JP" title="RICOH デジタルカメラ GR DIGITAL IV 175720″]
[amazonjs asin="B0076RR68E" locale="JP" title="PENTAX 防水デジタルカメラ Optio WG-2 (オールブラック) 約1600万画素 CALSモード OPTIOWG-2BK"]
[amazonjs asin="B00BETADH6″ locale="JP" title="【GoPro】 HD HERO3 ブラックエディション アドベンチャー 【ビデオカメラ】 【国内正規品】"]
使用ソフトウェア
Picasa3
写真素材の整理、加工は、ほとんどこれで行っている。無料なのに市販ソフトより動作が軽く、とても気に入っている。ブログを書くに当たって、これでできないことはあまりない。
まず明るさ調整で全体を明るくする。料理の写真はオーバー気味がちょうど良いように思う。
次にハイライトとシャドウでメリハリを控えめに付ける。先に明るさを上げているので動かすとしたらシャドウの方だ。
同時に色温度を動かしてホワイトバランスを整える。やるのはこれだけ。
どうしても必要なときだけ、トリミングと傾き調整を使うこともある。
デジカメの写真以外にも、web画面や動画のスクリーンキャプチャも Picasa で加工している。
日々どんどん増え続ける写真データをものともしない、フォルダをまたいだシームレスな画像管理が、また素晴らしい。
GIMP
オープンソースの超高機能・画像処理ソフト。Picasa でできない(?)文字入れやらボカシ入れに使用。これまた高機能すぎて、ぜんぜん使いこなせていない。
ブログの書き方
自炊料理関係
作るメニューは、その日仕事をしながらも考えている。ちょっとだけでも以前に載せたのとは違ったメニューにしようと頭をひねる。このブログを始めて確かにレパートリーは広がったと思う。食材をキーに cookpad などネットで検索することもおおい。残った食材の、これはないだろうと思える組み合わせを検索してみると案外ヒットしたりして驚くこともある。
食材の買い出しは、ほとんど近所のスーパー一択だ。通勤ランナーなので、そこら辺の自由度はないが、取り立てて不足はない。唯一の不満は、21時までという営業時間くらいだ。
調理をしながら、食べながら何枚かの写真を撮る。撮るパターンはだいたい決まっている。材料を並べる、材料の下ごしらえ、調理中、調理完成、盛り付け完成、端やスプーンで持ち上げて、食べている途中、などなど。コンデジ手持ちでパチパチなので手間は取らない。
食べ終わったらその日のうちにPicasa で写真の加工、ブログの更新まで行う。
日付が替わることも多いが、ブログの日付は調理した日にちにして投稿している。
ランLSD、自転車関係
長距離ランは可能であれば WG-1 を持って走る。東京マラソンの時もウェストポーチに入れて走った。走りながら撮る場合は、腰の高さで上下動がないようにしてシャッターを押すのだが、うまく撮るのは難しい。無理をせず立ち止まった方がいい。
自転車は撮影機材の他に、GARMIN の Edge 800J を付けて走る。GPS付きのサイクルコンピュータで、走行したログを記録することができる。
帰ってきたら GARMIN Connect の個人ページにつないでサイコンのログデータをアップロード、それを GPXファイルとしてローカルディスクにエクスポートする。それを RunKeeper.com のページにアップロードすることでブログのサイドバーに記録が反映する。同時に走行距離、時間などの要約部分をページキャプチャで取得しておく。
つぎに同じ GPXファイルをルートラボにアップロードして、マップ上にルートを表示した画面をキャプチャする。
それらの画面キャプチャと、デジカメの写真、GoPro の動画からキャプチャした画像を組み合わせてブログを書き上げる。
時間があるときは、『轍 Wadachi』を使用すれば、ずっと本格的でリッチな行動記録ができる。
[amazonjs asin="B004U92168″ locale="JP" title="Garmin Edge800J日本版【日本正規品】Blue Line"]
[amazonjs asin="B004YZEOC2″ locale="JP" title="Edge800用 液晶保護フィルム"]
ブログの名称について
『Run to be sober』 の sober とは「酒を飲まない」とか「しらふの」という意味である。
かつて私は大酒飲みであった。
会社から帰ってきて喉が渇いたからスーパードライのロング缶を一気に飲み干し、飯を食べらながら赤ワインを1本あけ、さあ腰を据えてバーボンのロックを飲もう、というような毎日を送っていた。
二日酔いの日もあったが、それが当たり前だったので気にもならなかった。
飲酒がもたらす問題について考えるようになったのは、いつ頃からだろうか、定かではない。
ただ、休日は朝から飲み始め、夕方には日本酒の一升瓶があいてしまうほどになったときには、おかしいという自覚はあったのだろう。
はっきりと覚えているのは、初めて飲酒問題を取り扱ったホームページを読んだ時の衝撃だ。そこにあった大量飲酒者の思考や行動に深く頷くと同時に、飲酒問題を解決するのに節酒はまったく効果がなく、一切のアルコールを断つしか道がないという記述に大変驚いた。まだ何も知らなかった頃の話だ。
それからたくさん本を読み、学び、完全断酒を三年間続けた。
その後、後輩社員が退職するという送迎会の二次会で、ひょんなことでビールに口を付けたことから、一年近く飲んだり、飲まなかったりが続く。
しかしそれは、アルコールが結局は何ももたらさず、奪うばかりだということを改めて思い知るのに必要なスリップ(断酒に失敗して飲酒すること)だったのかもしれない。
そして再び『sober の世界』へ戻ってきてだいぶ経った。今でも会社の飲み会には参加するが、幹事が気を利かせてはじめからウーロン茶を用意してくれることもある。私が学生の頃に比べたら雲泥の差だ。いい時代になったものだ。
かつて『sober の世界』に踏みとどまろうとする努力が必要だった頃に、『run』は重要な手助けとなった。
それがこのブログの名称『Run to be sober』の由来である。
ここら辺のことは、別の機会に、もう少しまとめて書いてみたいと思う。
個人的な自己表現として始めたこのブログが、こんなふうに二年も続けることができ、しかも日々何人かのアクセスがあるというのは、とても幸せなことなのだと思う。そして、それがブログを続ける力となっているのだ。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません