牛スジと里芋・大根・人参の煮物
自炊をするようになって好きになった食べ物のひとつに里芋がある。
それまでは特に意識することもなく、ジャガイモやサツマイモの仲間という位置づけでしかったなかったのだが、自分で泥のついた芋を洗い、包丁で皮をむき、ぬめりを洗い流すという作業を経て煮えた里芋の味わいには特別なものがあった。改めて味わってみると、ねっとりとした濃厚な舌触りも他では味わえないおいしさであり、何より食べた後にしっかりとした満足感があった。
自炊の手順がなんとなく身についてきたころには、よく利用した里芋だが、このごろはだいぶ遠ざかっていた。調理するのはひと冬に2、3回といったところか。
今日は久しぶりに里芋を使って煮物を作った。圧力鍋を活用して、里芋の皮をむき、牛スジと一緒に煮込んでみた。
牛スジ、里芋、大根、人参、長ネギ、薄口醤油、日本酒、ほんだし
洗った里芋は、圧力鍋に水を張って蒸し器を入れて並べる。2分間加圧してふたを開けたら水で冷やしながら皮をむく。指で押すとつるんとむけるので包丁はいらない。
牛スジは5分ほど茹でるとアクがぶくぶく出るので、流水でよく洗ってから、大きめに切り分ける。
圧力鍋に切り分けた材料、水 1000ml、薄口醤油大さじ2、日本酒大さじ3、ほんだし大さじ1を加える。加圧を15分、自然冷却後にふたをあけ、小口に切った長ネギをあしらって出来上がり。
一度湯でこぼした牛スジはコッテリだけど油っぽさはなく、口に入れるとトロトロに煮崩れて美味だ。
やわらかく煮えた根菜類をふーふーしながら過ごす冬の夜も悪くはないのだった。
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