下に見えるのは登ってきた道なのだろうか
下に見えるのは登ってきた道なのだろうか

【ANCHOR RL8】見晴らしの松姫峠(標高1240m)を行く・228km

昨日はお盆休みの締めくくりとして、山梨県の大月から小菅村を結ぶ松姫峠を走ってきた。小菅村は奥多摩湖の先に位置して、この前走った甲武トンネルから武蔵五日市へのコースを大幅に拡大したような形になる。全行程220kmを越え、なかなか走り甲斐のあるコースだった。

天気は最高、山深い峠道をゆっくり登っていくと、青空の下に広がる素晴らしい見晴らしがあった。峠は標高1000mを越えている。峠付近にあった電光掲示板には気温27度とあったが、登るときにかいた汗が冷たく感じられて気持ちよかった。

松姫峠20130817_1

 

 出発は7時前、いつももっと早く出たいと思うのだが、なんやかやでこの時間になってしまう。

今日は右手のグローブが行方不明になった。先週、山中湖から帰って洗濯をしたはずなのだが、 洗濯機から出てきたのは左手だけだった。玄関を入る以前にグローブを外した記憶はないので、この家のどこかにあるはずなのだが、とても不思議だ。

というわけでこの日は素手でハンドルを握った。グローブがなくても手のひらが痛くなるなんてことはなかったが、汗で濡れたブラケットが滑りやすく、やはりグローブは必須であることが分かった。

天気は上々、長い行程を考えてセーブして走る
天気は上々、長い行程を考えてセーブして走り始める

多摩サイを走って多摩川原橋のたもとを左折して尾根幹を進む。先週と同じ道順だ。

相模湖のところで国道20号に入る。

国道20号を大月を目指してひたすら進む
国道20号を大月を目指してひたすら進む

ときどき大型トラックが追い越していく国道20号は登りもあるが疲れるほどのことはない。

天気が良くていよいよ暑くなってきた。せっかく来たのだから、これでなくてはと歓迎気分でペダルを漕ぐ。

神奈川県から山梨県へ突入する
神奈川県から山梨県へ突入する

今日は先週の教訓を活かして、ツール缶の中身をサドルバックに移して、ボトルは2本体勢にした。500ml と 750ml 、これだけあるとだいぶ安心だ。

道は中央本線の線路沿いに進む
道は中央本線の線路沿いに進む、いつの間にか山が近づいてきた

大月の手前で国道20号に別れを告げ、139号線に入る。

いよいよ松姫峠への入り口にたどり着いた。ここで今日、最初のコンビニ補給をとる。

本日1回目のコンビニ補給
本日1回目のコンビニ補給

ミネラルウォーター 1.5L、あんパン、ガリガリ君。

サイクリング中に食べるガリガリ君の美味しさに中毒気味である。この日は帰りにもう1本食べた。こういう暑い日のロングライドの後半は、ガリガリ君とコーラを楽しみに走っているようなものだ。

ここまでですでに 90km以上を走っている。いつも走っている昭島往復と同じくらいの距離だ。ここから標高をおよそ 900m上げて峠を越える。

時刻は11時。アイス食った。あんパン食った。ボトルに水を詰めて、さあ出発だ。

139号線、最初の方は集落の中を進んで行く
139号線、最初の方は集落の中を進んで行く

 

勾配はゆっくりとした登りが続く
勾配はゆっくりとした登りが続く

 

猿橋という「国の名勝」があるらしいが、今日はとにかく峠だ
猿橋という「国の名勝」があるらしいが、今日はとにかく峠だ

 

道は徐々に、確実に登っていく
道は徐々に、確実に登っていく

 

うーん、いい天気だ、いい日射しだ、いい緑だ、いい汗だ
うーん、いい天気だ、いい日射しだ、いい緑だ、いい汗だ

やがて小さなダムのほとりに出た。深城ダムというらしい。とても美しい場所だった。 

深城ダム、静かな景勝地だった
深城ダム、静かな景勝地だった

 

じっくりと散策したいたたずまいだが今日は峠越えだ、写真を撮って再びペダルを踏む
じっくりと散策したいたたずまいだが今日は峠越えだ、写真を撮って再びペダルを踏む

 

深城トンネル、この後いくつかのトンネルを通って、いよいよ峠道が本番だ
深城トンネル、この後いくつかのトンネルを通って、いよいよ峠道が本番だ

 

道は狭くなり、勾配はきつくなる
道は狭くなり、勾配はきつくなる

 

ギアを落として、じっくり登っていく
ギアを落として、じっくり登っていく

 

曲がり角の向こうには青い空が、まだ先は長い
曲がり角の向こうには青い空が、まだ先は長い

 

ただひたすらペダルを漕ぎ、やがて展望が開ける
ただひたすらペダルを漕ぎ、やがて展望が開ける

 

ペダルを踏んだ分だけ自転車は進む、いつの間にかこんな所まで
ペダルを踏んだ分だけ自転車は進む、いつの間にかこんな所まで

 

それから何回かの曲がり角を踏み登り、再び見晴らしが開ける
それから何回かの曲がり角を踏み登り、再び見晴らしが開ける

 

下に見えるのは登ってきた道なのだろうか
下に見えるのは登ってきた道なのだろうか

1本目のボトルはだいぶ前に空になっている。

脚は重く、心拍数は高いままだが、風が冷たく感じられるのが救いだ。

ときおりクルマとバイクが行き来するが、ほとんどの時間はひとりでペダルを回していく。この状況は悪くない。

周りが開けてきた、走りながらGPSを確認する、もう一踏ん張りだ
周りが開けてきた、走りながらGPSを確認する、もう一踏ん張りだ

まだ峠を越えていないが、次は紅葉の季節に来ようと考えていた。

きっときれいだろうな。晩秋の澄んだ冷たい空気の中で登ったら、それはそれで気持ちいいだろうなと。

そして峠に到着した。

峠のてっぺんが大月市と小菅村の境なのだ
峠のてっぺんが大月市と小菅村の境なのだ

 

すぐ横に碑があった
すぐ横に碑があった

峠には小さな展望スペースがあったが、写真を一枚撮ってそのまま下って行く。後はダウンヒルで奥多摩湖まで、そこから先は何度も走った道だ。下り基調で距離を踏めばいい。

このダウンヒルが気持ちよかった
このダウンヒルが気持ちよかった

 

大月側に比べて小菅側は道がきれいで、下るならこちらが向いている
大月側に比べて小菅側は道がきれいで、下るならこちらが向いている

あっという間に小菅村まで降りてしまった。

自販機で水をボトルに補給して、コーラを飲んだ。

奥多摩湖畔を快調に走る。

奥多摩湖、さあ残り 90kmくらいだ
奥多摩湖、さあ残り 90kmくらいだ

この後、古里駅前のセブンイレブンに2度目のコンビニ補給で立ち寄る。ガリガリ君とおにぎりを食べてから、吉野街道、奥多摩街道と走り、多摩大橋で多摩サイに入った。

ここから先は毎週のように走っている道だ。しかし今日に限って予想外だったのは、二子玉川近辺で花火大会が行われたことだ。確かに朝サイクリングロード沿いに11時以降・自転車通行止めのような看板を見た記憶がある。

仕方がないので車道を走ったのだが、これがなかなかキツかった。土手の斜面に沿って走る車道に路肩はほとんどなく、しかも白線には凸凹の細工がしてあって、とてもまともに走れん。

17時過ぎには家にたどり着いた。自転車をきれいにして、シャワーを浴びた。

とても疲れたな。山中湖往復より疲れたかも。

でも如何にも峠らしい、良い道だったな。

よし、次は秋だ。

 

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Bicycleanchor

Posted by movinow