【魅惑の大盛】鶏手羽元のカレー
私が自炊を始めたのは20代の終わりだったが、そのころによく作っていたメニューといえば、カレー、豚汁、鶏の水炊きだった。最初は人参をどう切ったら千切りになるのかもわからなかったし、味付けの塩梅はまさに五里霧中。当時住んでいた狭いワンルームには非力な電熱コンロしかなく、材料を用意したら煮るだけという手軽さが気に入った。パスタのすばらしさに開眼したのは、もう少し経ってからだった。
特にカレーはよく作った。9割がチキンカレー、1割がポーク、覚えている限りで牛肉を入れたカレーは作ったことがないような気がする。最初は純粋にカレーを作っていたが、自炊に慣れるにしたがって、鍋などの残り物を転用して出来上がるカレーというパターンが多くなった。あれこれ頭を悩ませることもなく、手軽に味に奥行きのあるカレーが出来た。
ただ、子供のころに家で食べたような、あるいは学食で食べたようなシンプルなカレーもたまに食べたくなる。
今日は鶏の手羽元とジャガイモでカレーを作った。煮込みに圧力鍋を使って、時間と手間とガスを節約する。
鶏手羽元、ジャガイモ、ニンジン、ぶなしめじ、たまねぎ、トマト、インゲン、カレールー
ジャガイモは皮をむいて半分に、ニンジンは乱切り、たまねぎはくし切りにする。インゲンは茹でて、トマトと一緒にサラダにする。
中華鍋に薄く油をひいて鶏手羽元を炒める。表面が焼けたら圧力鍋へ。続いてニンジンとたまねぎも炒める。炒めやすいので中華鍋を使ったが、はじめから圧力鍋で炒めても問題なし。
圧力鍋に鶏手羽元、ニンジン、たまねぎ、ジャガイモ、水 600mlを入れたら火をつける。出てきたアクをすくったら、ふたをして10分間加圧する。
自然冷却後にふたを開けてカレールーを投入。ぶなしめじも入れて10分ほど煮てとろみが出てきたら出来上がり。
大盛カレーがこれほど魅惑的なのは何でだろう、と考える。
私と同年代であれば、大盛カレーをうまそうにほおばるキレンジャーの食べっぷりをテレビで観て、カレーが大好物になった人も多いと思う。昔はカレーのCMもたくさんあった。というか記憶に残っているCMがいくつもある。今はどうなのだろう。大盛のカレーをスプーンでわしわしと食べていると、子供のころに食べたカレーの幸福感がよみがえってくるのかもしれないな。
お袋の味が肉じゃが?はぁ?『バーモントカレー』
投稿:2013年04月09日
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