多摩川で釣れたブルーギルを塩焼きにしていただく
この日、竿を持って向かったのは葦原に囲まれたポイントです。
上流から下流まで見渡しても葦ばかりで、人の姿がまったく見えません。これは理想的な釣り場のようです。
しかし実際は、すぐ背後に河川敷で遊ぶ人々のにぎやかな声がある場所です。
狙いはいつもと同じハゼで、ボイルホタテ1個を持参しての短竿脈釣りです。
竿を出してみると、岸際でポツポツと小さいハゼがかかります。少しずつ左右に移動しながら探っていきます。
16時からの釣行で、ときおり小雨が降る天候でしたが、夕方に少しだけ陽のさす時間帯がありました。
このタイミングで、葦の際に振り込んだ仕掛けに強いアタリがありました。
2.1Mの短竿を満月のようにしならせるながらも、魚はなかなか姿を見せません。ハゼとは明らかに違う強い引きで、鯉かとも考えましたが、上がってきたのはブルーギルでした。
手のひらサイズでありながら、短竿では十分な手応えがありました。
ブルーギルを釣ったのは、私が中学生の時、東京・赤坂の弁慶堀以来です。
タマゾンにブルーギルが生息しているというのは知っていましたが、ハゼ狙いのボイルホタテで釣れるとは意外です。
現在、ブルーギルは特定外来生物に指定されている魚です。
禁止事項は、以下です。
- 飼育、保管および運搬することが禁止
- 輸入することが禁止
- 野外へ放つことが禁止
- 譲渡や引き渡し、販売が禁止
「釣る」ことに関しては、以下です。
特定外来生物に指定されていても、釣りをすることはできます。禁止されることは、例えば釣った魚を持って帰って飼うこと、移動させて放流することです。したがって、釣った特定外来生物をその場で放す「キャッチ・アンド・リリース」は問題ありません。また、釣った特定外来生物をその場で締めた上で、持ち帰って食べることも問題ありません。
なお、都道府県によっては、条例により外来生物のキャッチアンドリリースを禁止している場合もありますので、ご注意ください。
東京都では、ブルーギルのキャッチアンドリリースを禁止している条例はないようです。
なお今回釣り上げたのは東京都の岸辺ですが、神奈川県の条例ではリリースは禁止されているようです。
いただいてみようと考えましたが、そのまま家に持ち帰ることはできませんので、ナイフでエラと脊髄を断ち切り、クーラー(保冷剤&水)に入れて氷締めにします。
その後、数匹のハゼを追加して、だいぶ暗くなってきたので終了です。釣果は、ハゼ 26匹、ブルーギル 1匹でした。
ハゼは下処理だけをして冷蔵庫に入れ、後日いただきます。
ブルーギルは強いぬめりがあったので、塩をよくまぶして洗いました。固い棘状になっているヒレに注意して手でつかみ、うろこを取ります。
内臓を取り除くために包丁を入れると、腹ビレのところがとても固かったので、キッチンバサミで切り開きました。
調理法はシンプルな塩焼きにします。
ヒレに化粧塩を塗りたくっていたら、小さい魚体なので全体が塩まみれになりました^^;
まぁ、臭みの有る無しが不明だったので、安全策としてきつめの塩でいただいてみましょう。
後はフィッシュロースター「けむらん亭」にお任せして、できあがりです。
味はというと、プレーンな焼き魚という感じです。どこかで食べたことのある味だな、と感じたのですが、たぶんニジマスの塩焼きだと思います。
臭みは全くありませんでしたし、美味しい白身魚だと思います。
しかし、残念ながら今回の小さなブルーギルでは、食べられる身の部分が少なすぎました。
この倍くらいの大きさがないと、わざわざ命をいただく価値は薄いように感じました。
幸いキャッチアンドリリースは許されているので、次回もしこのサイズのブルーギルが釣れた場合は、リリースしようと思います。
唐辛子入りナンプラーを使ったキュウリと茄子の浅漬けです。ピリ辛で、ちょうどいい感じの塩加減に仕上がりました。
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